富士山登山初心者準備編 ルートと時期・装備や持ち物を紹介

最終更新日:2016/09/27

富士山は3000M越えの高山です。
登山に慣れた方の引率があればいいですが、素人だけで登るのは大変危険です。

山の上は下界とは別世界ですので、初心者に案内人は必須とお考え下さい。

という事で、初心者の方にはツアーをおススメします。
(※予算は出発地により差があります。各ツアーにてご確認ください)

行きと帰りの交通手段の確保と山小屋の手配、何より経験豊富な案内人がいる事で、初心者本人は登山に集中することが出来るからです。

ツアーの中には、帰りに温泉にゆっくり浸かって帰れるオプションなども存在します。

宿泊がセットになっているものの方が、無理なく登れますのでおススメです。

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富士山登山 初心者におススメのルートは?

富士山は、以下の4つのルートから選べます。

・吉田ルート(山梨県側) … 登山口:富士スバルライン五合目
・須走ルート(静岡県側) … 登山口:須走口五合目
・御殿場ルート(静岡県側)… 登山口:御殿場口新五合目
・富士宮ルート(静岡県側)… 登山口:富士宮口五合目


 【吉田口ルート】 

一番施設が充実していて初心者にも登りやすいのですが、その分ツアー客も多いので、かなり人が多いです。

また、本八合目から吉田口ルートと須走口ルートが合流しますのでさらに人が多くなり、大変混雑します。


 【須走口ルート】 

比較的穏やかで、七合目までは樹林帯がありルート内では唯一、日差しを避けて登ることが出来ます。

しかし、逆に七合目までは見晴らしは期待できません。(景色は綺麗ですよ)また、登山距離が2番目に長く、忍耐を強いられます。

こちらも七合目まではそうでもないのですが、本八合目からは吉田口ルートと合流しますので、かなり混み合います。


 【御殿場口ルート】 

富士登山道4つの中では一番難しい道かもしれません。

登山距離が一番長く、山小屋・トイレが少ないため、ペース配分が重要になってきます。
また、悪天候に対する準備は念入りにする必要があります。

登山経験豊富な方なら、初心者にはまず薦めないでしょう。
しかし、その分人が少なく、自らのペースさえ知っていれば一番、登山を楽しむ事が出来るルートです。


 【富士宮口ルート】 

4つの中では一番山頂に近い、最短ルートです。(その分勾配はきついです)
道程は砂と岩場ばかりなので、歩きにくいですが、起伏にとんだ登山が楽しめます。

登山道と下山道が同じなので、人と行き交う事が多いルートです。

すべて、スタートは五合目からとなります。(一合目から登る事は可能ですが、初心者向きではありません)

初めて登るなら吉田口ルートか、須走ルートがおススメです。

ツアーは、ほぼ「吉田口(河口湖口)ルート」になります。
これは設備とルートが整っているため団体客を管理しやすい理由もあるのでしょうが、山小屋とトイレが多い分、時間に融通がきく為だと思います。

しかし他ルートでのツアーが皆無なわけではありません。
ルート別の名前でツアーを検索し、行きたいルートがあるなら探してみるのもおススメです。

≪注意!≫
トイレは、維持管理の観点からすべて有料です!
小銭(100円玉)を多く持つようにしましょう!おつりは出ません!
(料金は200~300円)

また、トイレによって使用上の注意が異なりますので、入る前に確認し、注意事項を守ってご使用ください。

※トイレの閉鎖時期が閉山時期より早まる場合もあります。8月下旬にはそちらも確認する事をおススメします。

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富士山登山 初心者はいつ頃の時期に登ればいい?

富士山の登山道開通時期は、残雪等の状況により毎年異なりますが、だいたい7月の上旬~9月中旬頃までのようです。

また、ルートによっても異なりますので、登るルートを決めてから再度確認をすることをおススメします。

大雨や、台風など、緊急的に登山道に危険がある場合は一時登山道が閉鎖される場合があります。

7月の山開き頃はまだまだ山は寒いです。と言っても、8月でも山頂に上着は必須ですが。
山頂付近や夜間は、秋・冬なみに気温が下がります。(平均5度)


また、お盆時期(8/14~8/18頃)は登山道に大渋滞が起こります。

ただでさえ山頂辺りは列ができ、登りにくくなります。自分のペースで登りたいなら、少なくともこの時期は避けた方が無難でしょう。

山頂付近は天候が変わりやすく、霧や雨、強風、雷雨などが起こりやすいです。
充分な防寒・防雨対策は必須です。

≪注意!≫

初心者は、8月頃までの登山がよろしいかと思います。

9月に入ると天候が荒れたり(台風など)、寒くなったり(下界と山とでは気温が全然違います)、湿度が90%あったりするそうです。
山も閉山準備に入りますし、お店も閉まりだします。

再度申します。
初心者登山は、8月(25日くらい)までが限度とお考えください。




富士山登山 初心者必須の装備と持ち物を紹介

  • 荷物は、ザックに入れて持ち運びましょう。

  • tozan-zaku
    ザックは、わりと荷物が多くなるので、25L~30L程度の容量で、自分の体に合ったサイズを選びましょう。

    長時間背負う訳ですから、肩紐のくい込まない、幅広の柔らかいクッションなどが入ったものがおススメです。

    腰ひもがついているものの方が、しっかり固定出来てあまり重さを感じません。


    あと、経験者の方はレインカバーのついたものを推奨します。

    登山中の雨はわりとよくあるようなので、ザックが濡れて重たくなったり、冷たいまま背負うと体温が奪われる・・・何て事は避けたいものです。
    ザックの中をゴミ袋で覆うなどして、二重で雨濡れ対策をすると安心です。

    必須

  • 地図
    場所によっては、ルートがわかりづらい所もあるようです。遭難は決して他人事ではありません!事前の確認が必要です。

  • 防寒着
    温度調節ができるように、重ね着できる物を。

  • 軍手
    手で岩をつかむように登り下りするため。滑り止めになるイボ付きが便利。

  • 雨具
    必ず、上下セパレートの物を!

    高額になりますが、雨を防ぎ、汗を透過する「防水透湿機能」がついていると自らの汗に体温を奪われることも防げて便利です。

    富士山の雨は、下から上に吹き上げてくることがあります。「大風(おおかぜ)」と呼び、時にはこの大風で吹き飛ばされて、岩に叩きつけられるケースもあります。
    ポンチョ型の雨具ではとても耐えきれません。

    また、セパレート型の雨具は防寒着としても絶対、重宝します。
    (100均カッパは破れやすいためおススメできません。)


  • UVカットのゴーグル(サングラス)とタオル(覆面用)は必要
    砂埃が舞うため。

  • 日焼け止め
    山頂は、紫外線が下界の比ではありません。

  • アンダーウェア靴下、大きめのタオル
    アンダーは速乾性のあるものを。綿は、吸収した汗が乾きにくいのでススメしません。

  • お尻の下に敷くシート
    断熱素材の物を選びましょう。ご来光を待つときのクッションになります。

  • ヘッドライト
    夜間の登山道は真っ暗です。当然、道に街灯なんてありません。
    防災グッズとしても役立ちます。

    安いものなら2000円前後でありますし、防災グッズとしてもあると安心なので、これを機会にひとつ購入しておきましょう。


  • 飲み水
    1Lくらいをザックに入れ、500mlをザックの横に取り付ける。無くなると購入するようにしましょう。


  • 常備薬・頭痛薬・解熱剤・消毒液に絆創膏と傷薬があると便利です。
    特に絆創膏は、靴擦れ対策にもなります。

  • 健康保険証(コピーでも可)は、急病時にあると安心です。

  • 非常食料
    チョコや、飴・クッキーなど、コンパクトで高カロリーなものが良いでしょう。

    すぐ取り出せるよう、ポケットやウエストポーチに入れておくのがおススメです。


  • ゴミ袋
    着替えを入れたりしておくと場所も取らず、防水にもなり便利です。
    ゴミは全て持ち帰りましょう。

  • 小銭
    トイレ使用時に。100円玉を多く持つようにしましょう。

  • 携帯電話
    シーズン中は繋がります。仲間とはぐれた時のために持って行くようにしましょう。
    歩きスマホはダメですよ!
    充電器も合わせて持って行くと良いかもしれません。

  • 携帯カイロ
  • 山頂は、寒いですよ~。(笑)


    あると便利

  • ゲーター・スパッツ(足元カバー)
    足元からの砂埃の侵入を防いでくれます。

  • ネックウォーマーは、寒さ対策におススメです。
    マフラーよりもかさ張らず、ひらひらしないので安全です。また、首を保護もしてくれます。(タオルでも代用可です。)

  • 軽量の魔法瓶の水筒
    ボトルに温かいものを入れておくと、夜間、山頂で飲めます。

  • エマージェンシーブランケット
    極薄の素材で作られた、防風・防寒・防水シートの事。
    災害時に使われる防災グッズなので、今回使わなくとも一家に1~2枚以上あると安心ですよ。

  • 化粧落としシート
    山小屋で休む時に日焼け止め等を落とす。

  • ウェットティッシュ
    水に制限がありますのであると便利です。
    もちろん、使ったら持ち帰りが原則ですよ。


  • ★服装

    登山中は、必ず汗をかきます。

    しかし休憩やご来光待ちなどになりますと、その汗が引き、逆に体温を奪われてしまします。

    なるべく速乾性のあるものを選んでください。
    あとは、小まめに重ね着できることが大切です。


    紫外線が強いので、暑くても長袖がおススメです。

    薄手の風通しの良いものを着て、上にシャツを羽織り、カーデガン、セーター、フリース、ダウンの順に重ねてゆくと調節しやすいと思いますよ。


    ズボンは、皮膚の防御と寒さ対策に長ズボンを選びましょう。

    ストレッチ性のある速乾性のあるものが良いでしょう。ジーンズは丈夫ですが素材が硬く、速乾性がありません。
    実は、ジャージが結構性能良かったりします。


    帽子は必須です。山頂付近は特に紫外線の影響をうけます。
    日射しが避けれて風が強いので、飛ばされない物を選びましょう。

    また、夜用に防寒用の帽子を一つ、ザックに入れておくことをおススメします。
    (登山用の帽子なら日除けにも防寒にもなるのですが、わりと値が張ります。)


    ★靴

    登山用の靴底に弾力と厚みのあるものがおススメですが、無ければジョギング用のシューズやスニーカーでもOKです。
    なるべく足に衝撃の来ない厚底の、ひもが丈夫な靴を選びましょう。

    歩くと靴の中で足が滑るものはNGです。


    靴擦れ防止のためにも履き慣れた靴が一番ですが、これを機に新しい靴を買いたいのなら、必ず登山前に何日か履いて慣れさせておきましょう。

    登山靴についてはサイト内記事「登山靴で足が痛くならないための選び方やサイズの違い」も書いてますので、参照ください。


    靴下も同様、足裏が厚めになっているスポーツタイプがおススメです。
    予備にもう一足ザックに入れておくと安心ですね。

    それと、まさかとは思いますが、念の為書いておきます。

    パンプスやヒール・サンダルでの登山は絶対にやめましょう。
    (テレビで見たことがあったので・・・危険です。)


    登山仕様の物は、全部買いそろえようとすると5万~10万近くかかります。
    高額になりがちなので、今あるものを工夫しながらでも大丈夫です。

    最近はレンタルも豊富ですので、無理にそろえたりせず、必要なもののみ買うようにしましょう。


     おまけ  山小屋について。
    ツアーの場合では個人で手配する必要はないのですが、一応記しておきます。

    山小屋は、原則予約制と考えておいてください。
    (一泊およそ1万円前後・現金払いと考えておきましょう。)

    ただし、仮眠のための休憩を受け入れてくれる山小屋もあるようですので、確認してみて下さい。(有料・時間帯制限有)

    ※「富士山」「山小屋」「予約」で検索すると出てきます。
    予約時期は4月~5月開始の所が多いようですが、記載の無い所もあります。一度電話(メール)で確認が必要です。


    テントは・・・法律で禁止されているそうです。

    小さなテントを張っている方も目撃されているようですが、山の上の方は強風ですし、硬い地面ではゆっくり休息は取れません。
    何より他の人の迷惑となりますので、やめましょう。



    まとめ

    日本で一番有名な山     富士山。
    世界遺産に選ばれたこともあり、日本はもとより世界各地から登山客が集まるようになりました。

    ツアーも豊富で、比較的設備が整えられていて登りやすく、死ぬまでに一度は登っておきたい山だと考える日本人も少なくはありません。

    とはいえ、富士山は3000mを超える高山であることに変わりはありません。

    充分な準備を整え、万全を期して登頂を楽しみましょう。


     =登山関連記事=
    ●準備編●
    「登山靴で足が痛くならないための選び方やサイズの違いと歩き方」
    ●登頂編●
    「富士山登山初心者登頂編 高山病予防と対策 歩き方とマナー」


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