竜巻の防災 発生の仕組みと時期 前兆は?屋外と屋内の避難対策とは

最終更新日:2015/05/27

昔は日本のような平地の少ない地形では、竜巻は発生しにくいと思われてきました。

しかし竜巻は、発生が目撃されるまで発生自体が判らなかったというだけで、実はどこでも発生する現象だという事が最近わかってきています。

また近年の不安定な気候が災いして、今後、竜巻の発生が増えてくる可能性があるとも言われています。

そんな、どこででも起こりうる竜巻。
どんな対策が出来るのでしょうか。

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竜巻発生の仕組みや時期 その前兆とは?

  竜巻とは  

竜巻とは、積乱雲や積雲から発生する強い上昇気流をもった渦巻の事で、大きなものは、漏斗状または、柱状に上に伸びる雲を伴う事もあるそうです。

時期はやはり積乱雲が発達しやすい夏が多く、時間帯も気候や気圧の関係で日中、それも午後からが多いとされています。
(夕立のような大雨も午後からが多いですよね)

しかし冬や夜でも、竜巻が起こらない訳ではありません。
油断は禁物です。


  竜巻の前兆  

突然現れるように思える竜巻ですが、気象現象ですので発生するための条件があります。
その条件がそろい始めると、様々な前兆として私たちの周囲に変化が現れ始めます。

●空が急に暗くなる。
発達した積乱雲が日射しを遮ってしまうので、あたりが日中でも夜のように暗くなることがあります。


●冷たい風を感じる。
ガストフロント(積乱雲から吹き出す冷たい下降気流)が通過する事で、夏でも冷たい風を感じます。
この冷たい風が周囲の暖かい風と衝突した際に、上昇気流を伴った小規模な前線が出来る事があります。


●草むらから湿った土の匂いがする。
雨が降る前兆によくある湿った土の匂いが、前述の冷たい風の通過後に感じられることがあります。


●アーククラウド(雲)や、乳房雲が発生。
ガストフロントの上に形成されるキノコの傘のようなアーチ状の雲(アーククラウド)や、乳房のような房が垂れ下がっている雲(乳房雲)が認められることがあります。


●耳鳴りや頭痛が起きる。
積乱雲の影響で、飛行機が急速に高度を変えた時のような急激な気圧の降下(ダウンバースト)が起こります。
これにより人によっては目まいや耳鳴り、頭痛を感じることがあるようです。


●雹(ヒョウ)が降ってくる。
これもダウンバースト(気圧の急降下)の影響ですが、竜巻の近くや前兆では雹が降る事もあります



急激に暗くなり、雨の匂いがして頭が重い…これは、人によっては夕立前にも感じることがあります。

それに加えて冷たい風を感じたり、おかしな雲(アーククラウドや乳房雲)や、耳鳴りなどの症状が起き始めたら竜巻を警戒しましょう。



竜巻の防災 屋外にいた場合の避難方法は?

では竜巻の可能性を感じたら、どこに逃げればいいのでしょう。

竜巻は、その目で捉えることが出来る位置にまで迫っていたら、到達するまで数分ないし数秒だと思ってください。

それくらい、発生すると速度は速くなります。

時間的猶予はありません。
すぐに対応しましょう。


屋外は、前述のような前兆をとらえやすく意外と気づけることが多いです。
竜巻が見えなくても「おかしいな」と感じたら、すぐに行動に移しましょう。

竜巻は、台風などと違って被害範囲が恐ろしく狭いです。
テレビなどで見た事がありますが、はっきりと竜巻が通った「筋(すじ)」が地面に出来ます。
そして、筋(すじ)上にあったものは全て根こそぎ吹き飛ばされていました。

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しかし範囲が特定できるので、逃げる事が可能です。
前兆を感じたら、とにかく竜巻から逃げることを考えましょう。

まず、特定できるのなら積乱雲の位置を確認しましょう。
竜巻は積乱雲から発生します。
つまり、そちらに竜巻はいるのです。

竜巻の速度は車並みの事が多いので、向かってくる竜巻から走って逃げる事は難しいですが、気流であることから周囲の風の影響を如実に受けます。

常に風向きをみて、風下を避けて逃げるようにしましょう。
コツは立っていて、風が吹いてくる方向へ逃げるという事です。
(もちろん、積乱雲の方向は避けます。)

また竜巻は台風と同じ反時計回りで渦を作る事が多いので、渦の右側面の風が強くなる傾向があります。

渦の流れが判ったら、左側から逃げるといいでしょう。


逃げ切れない場合は、最後の手段です。
近くの建物へ避難します。建物への避難が難しい場合は、深い溝(水路)やくぼみに入り、うつ伏せに身を伏せて両手で首と頭を守りましょう。

近くに布などがあれば、飛んでくる瓦礫などに備えて被り、頭や身体をガードするのが良いでしょう。

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竜巻の防災 屋内にいた場合の対策とは?

竜巻は、たとえ屋内にいたからと言って安全なわけではありません。

家の中でも、様々な危険はありますし、何より、竜巻は被害範囲が狭い分強力です。

直撃されたら、屋根や壁が飛ばされることも不思議な事ではありません。

では、どのような対策が考えられるでしょうか。

直撃コースだと悟ったら、すぐに避難しましょう。

しかし、目で竜巻を捉えられる範囲にまで迫っていたら、屋外に出る方が危険な場合もあります。

竜巻は車並みの速度ですので逃げ切ることは難しく、最悪、気が付けば渦中に放り出されることになりかねません。

その場合は家で竜巻が通り過ぎるまで耐えるしかなくなります。
覚悟を決めましょう。


では、どこが安全なのか。

まず、出来るのなら家中の雨戸やシャッターを閉じます。

それから、窓や玄関に鍵を掛けます。

竜巻の渦によって、引っ張られるように玄関ドアを持って行かれる場合があります。
そうすると激しい風が室内を蹂躙しますので、飛ばされないよう窓や玄関の鍵はしっかりと掛けて、玄関ノブは紐かなにかで、厳重に柱に固定するのが良いでしょう。

避難する部屋は、1階の窓の無い(少ない)出来るだけ中心部の部屋に移動する事が大切です。

ガラスを破って飛来物が飛んでくる場合がありますので、窓からは距離をとります。

家の中心部の部屋の、更に中心部分で、丈夫な造りの机などの下に潜り込み、うつ伏せになって頭と首を守ります。

毛布や布団で身体を覆い、飛来物から頭や身体をガードしましょう。


≪補足≫
竜巻に襲われた体験談で、トイレに逃げ込んで助かったという事例を聞いた事があります。

これは、窓が無いトイレで適度に狭く、体験者さんが背中を壁に付けた状態で足を踏ん張ることができ、その姿勢でドアのノブをしっかりと握れる広さであったことが幸いしたと言われていました。

地震でもそうですが、トイレは有力な避難場所となります。

しかし、一歩間違えばドアの前に障害物が倒れてきてドアが開かなくなることが考えられますので、トイレに避難される場合は必ず、携帯電話を持ち込む事をおススメします。



まとめ

近年は不安定な気候のせいか大型の竜巻の発生が多く見られています。
特に条件的によく発生する地域があるようですが、基本、竜巻はどこにでも起こり得ます。

今までなかったからと言って、今後ないとは限らないのです。

竜巻は突然発生すると思われがちですが、気を付けていれば意外と多くの前兆がみられるもの。

突然の天候変化が多くなるこれからの季節は、特に注意して空を見上げるようにしましょう。

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