夏休みの自由研究 小学生や中学生の年齢別に合うテーマとは?
夏休みの自由研究とは、お子さんが自ら疑問に思ったことに対して調べ、その結果をまとめ報告する宿題です。
図画や、工作でも「仕組み」や「作り方」に関してまとめ、実際に行った事に対しての自分なりの考えを記録できれば、それは十分研究だと言えるでしょう。
では、お子さんに合った自由研究のテーマとはどんなものなのか。
少し探ってみましょう。
=目次=
自由研究テーマの選び方 小学1年生~2年生編
この時期はまだ、自分で研究するには幼い気がします。
お子さんが何に興味を持っているのか親御さんが訊いてあげて、テーマを考えましょう。
この段階では無理をせず、「わからない事を調べるのは楽しい」と分からせてあげる程度で良いと思います。
自由研究テーマの選び方 小学校3年生~4年生編
テーマを自分で考えさせてみてはいかがでしょうか?
自分が何が好きなのか。
普段どういた事に疑問を持っているのか。
などを考えさせて、どうやってその疑問を調べていくのかを親御さんも一緒に考えてあげます。
まだ自分の周囲、生活に対しての素朴な疑問程度で十分です。
ただし、結果は必ず自分で調べるようにしてあげて下さい。
親御さんが正しい答えを示すより、間違っていても自らで答えを導き出す考え方を身につける事の方が大切です。
自由研究テーマの選び方 小学校5年生~6年生編
世の中の仕組み。生活に対する疑問・世界の仕組みなどについて考えられる年齢です。
環境や、社会に対して考えるいい機会だと思います。
科学系をテーマにすると疑問と結果がわかりやすいのでおススメです。
また、調べた事をまとめる「まとめ方」についても考え始められる年齢ですので、研究成果のわかりやすいまとめ方なども併せて学ぶと良いでしょう。
簡単にまとめ方の流れを説明すると、
① 研究テーマの決定。
・そのテーマを決めるに至った経緯を記載。
↓
② テーマに対してどんな結果になるのか予想する。
・このテーマ(疑問)を調べたら、この結果になると思う。また、そう思った根拠を書きだす。
↓
③ 調べ方を考える。
・どうしたらテーマ(疑問)調べられるか。その方法と手順を調べ、研究計画を立てる。
↓
④ 結果を知る。
・テーマに対して行った研究により、どんな結果が出たのか、また予想していた結果とどう違っていたのかを考える。
以上の流れでまとめると、良い自由研究レポートとなると思います。
結果に関しては、考えをまとめる事が難しいと思われるのなら、結果に対してどんな風に思ったのか。
嬉しかったか、残念だったか。何故そう思ったのかを感想文の形にしてみるとうまくまとめられると思います。
この年齢からは、親御さんの知らない所で自分の世界が生まれてくる時期です。
子供さんの自由研究にはなるべく手を出さず、どんな研究が出来上がるのかみてみるのも、我が子の知らない一面を知る良い機会になると思います。
自由研究テーマの選び方 中学生編
親御さんが口を出すことは、もはやなにもありません。
自分で何がいいのか、テーマから調べていける年齢です。
ただ、苦戦しているようなら相談に乗ってあげて下さい。
世の中の矛盾や答えの出ない疑問などにも目を向けることが出来て、真っ直ぐな見解で調べられる、そんな年齢だと思います。
また、レポートの構成から、まとめ、最後に自分なりの考察までを仕上げられる力があると思います。
毎年あるような、何かのコンクールなどを目標にするとクオリティの高いものが出来上がるのではないでしょうか?
参考のために下記サイトをご紹介しておきます。
研究をまとめる手助けになってもらえると思いますので、一度見せてあげて下さい。
総務省・統計局「詳しくわかる・自由研究の進め方」
(小学生高学年~中学生向き)
まとめ
自由研究というのは本来、興味を持ったことに対して自分なりに自由に調べてゆくもので、夏休みだからとか、宿題だからなどで強制されるものではないと思います。
しかしながら、今は疑問を持てばネットで簡単に答えが得られる世の中です。
子供達はどんどん「自分で調べる」という工程をふまなくなりました。
「自分で調べる」=好奇心をもって、行動する。
という事ですので、子供の好奇心を育てる「勉強」として、この自由研究という宿題は、理に適っていると考えます。
夏休みなどの長期お休みは特に、学校のしがらみから放たれ自由に物事を考えられる貴重な時間です。
学校外の経験を沢山させてあげて、お子さんの好奇心を育ててあげて下さい。