敬老の日を嫌がる親への贈り方 老人は何歳から?由来と起源も紹介
最近は、高齢者も年寄り扱いを嫌がる時代。
そんな中で迎える国民の祝日の一つ「敬老の日」…難しいところです。
また、歴史ある祝日であるにもかかわらず、何のために制定され、何をすればいいのかを知らない方が意外と多いです。
敬老の日 お祝いを嫌がる父母にどう接すれば良い?
基本は、年寄り扱いされたくないというお父さんとお母さんの気持ちを尊重してあげるのが良いと思います。
人は、周りに「そうあれ」と言われ続けていると「そうなろう」と無意識に行動してしまう生き物ですので、周りが「お年寄りですよ」と扱いだすと、若く元気であろうとしているご両親も「自分は年寄りなんだ」と老けてしまうかもしれません。
若く元気でありたいと思われているうちは「敬老の日」にこだわらず、他の日にお食事に連れて行ったり、プレゼントを贈られたりするのが良いと思います。
感謝を表すのは何も特別な日でなくとも良いのですから。
また、贈り方も「お祝い」など畏まる必要もないと思います。
「デパートに行ったら良さそうな物を見つけたから」と言う感じで生活に役に立つものを選んでみてはいかがでしょう。
お孫さんがいらっしゃる場合は「○○ちゃん(お孫さん)がどうしても送りたいって言っているので受け取ってあげて下さい」とお願いしてみましょう。
義母さんに言いにくいようでしたら、ご主人にお願いしてみては。
お孫さんからなら話は別!
というご両親も多いようですよ?(笑)
敬老の日のお祝いは何歳からすればいい?
では、敬老の日とは何歳から対象とすればいいのでしょうか。
干支が一周した60歳、との考え方が区切りがよくて良いとは思いますが、昨今、60歳で現役を引退される方は少なく、また社会も働き手として必要としているので、実際は60歳はまだまだ「お年寄り」にはならないでしょう。
うかつに敬老なんてすると、気分を害される方もいらっしゃるかもしれません。
日本の前期高齢者が65~75歳までなので、間をとった70歳くらいが相手も老人と認めやすい年齢かと思います。
この年の方はたいていお孫さんをお持ちですので、お孫さんから「敬老」のお祝いを始めれば、抵抗なく受け入れられるのではないでしょうか。
私の知り合いの70代の方も「孫が出来るまではお婆ちゃんなんて言わせません!」と言い切っておりました。(笑)
さらに、いまだに電車で席を譲られるたびに落ち込んでいます。
普段はすぐ座りたがるくせに、です。難しいお年頃ですね。(笑)
感謝を否定されると少し寂しくはありますが、若くいたい、若くあろうとするその気持ちは素敵だと思いますので、応援してあげましょう。
敬老の日の由来と起源 何をするの?
由来については、9月に養老の滝を訪れた元生(げんしょう)天皇が元号を「養老」した説と、聖徳太子が大阪の四天王寺に老人ホームの原型「非田院(ひでんいん)」を建立した説の2つがあり、定かではありません。
起源は、昭和29年9月15日に「としよりの日」が制定されたのが始まりで、以降39年に「敬老の日」と改められ、昭和41年に「老人を敬愛し長寿を祝う日」として国民の祝日に制定されました。
また、長寿を祝うという事ですので、祝う相手が身内である必要はありません。
ご近所に長生きされた方がいらっしゃれば、その方にお祝いしても何らおかしな事ではなく、もちろん自身のお父さんお母さん、義父さん義母さんもお祝いの対象となります。
また、「敬老 = 長寿を敬う」と言う意味もあり、長い年月を生き、今の日本を作り上げてきて、自分の代まで生命を繋いできてくれた事に感謝する日でもあります。
ですので、この日に感謝を表しプレゼントを贈る事もまた、おかしな事ではありません。
まとめ
最近は、若々しい方が多く、また若々しくあろうとされる方が多いため「敬老」を嫌がる方も少なくはありません。
社会も「お年寄り」を貴重な労働力とし、引退する事を良しとしない風潮が増えてきました。
そんな時に子供から「お年寄り」扱いを受けるのは確かに面白くない事でしょう。
その気持ちはとても前向きで素晴らしく、尊重したいと思いますが、感謝を表したいのも正直なところ。
しかし感謝は何も特別な日にする必要はありません。
ご両親が嫌がるうちは「敬老の日」にこだわる必要はないと思います。