ママの防災準備 赤ちゃんに必要な物は?避難はどうする?心構えは?
阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災…地震は、ある日突然発生します。
阪神・淡路大震災は早朝で、家族がそろっている所が多かったですが、新潟県中越地震・東日本大震災は平日の昼で、パパは会社、お兄ちゃんやお姉ちゃんは学校と、家族が離れ離れになっていたケースが多かったそうです。
もし、パパのいない日中に、赤ちゃんと二人だけの時に大地震が起きたら?
赤ちゃんの命はママの判断にゆだねられます。
その時に慌てないよう、日頃からの準備が大切です。
ママの防災 準備と対策として何が必要?
通常の避難準備として必要なのは以下の通り。
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- 救急箱
- (包帯・消毒薬・傷薬・絆創膏は必須)
- 常備薬
- 懐中電灯・ラジオ・電池
- ライター・ロウソク
- 缶切り・多機能ナイフ
- 着替え(パパの分も)
- 手袋・靴
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- 非常用食料
- (インスタントラーメン・無洗米・缶詰など)
- 毛布
- 携帯用トイレ(オマル型もあります)
- ヘルメット・防災ずきん
- 非常用飲み水
- 歯ブラシ
- 古新聞
- ラップ
- スーパーのビニール袋
ご家庭によって必要な物も異なってくると思いますが、最低限これだけはあると非常時に役立ちます。
印かん・貯金通帳・現金は、非常持ち出し袋に入れておく必要はありませんが、いざ避難という時にすぐに持ち出せるよう、どこに置いているかの把握はきちんとしておきましょう。
震災時でも、火事場ドロボーは出てきます。
非常事態の時ほど、貴重品の管理は大事だと考えて下さい。
この他に、赤ちゃんがいる家庭で必要になってくるのが、
- 哺乳瓶
- ジッパー付きの密封袋
- 粉ミルク・離乳食のレトルトパック
- 紙おむつ・おしり拭き
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- 首から被れるバスタオル
- (無ければ大きめのロングスカートで可)
- タオル数枚
最近小学生が着替え時に使う、首から被れるバスタオルは授乳時などに役立ちますし、夜は赤ちゃんのおくるみにも使えます。
震災時はママのお乳の出も悪くなると言いますが、こんな時だからこそ赤ちゃんは母乳を欲しがります。
ほんの少しでも良いので、なるべく母乳をあげるようにして下さい。
離乳中の赤ちゃんは、食べるのを我慢する事も出来なければ、なんでも食べれらるという訳でもありませんので、必ず離乳食パックを、少なくとも3日分は確保しておきましょう。
ジッパー付きの袋があれば、缶詰とミルクを混ぜて揉む事で臨時の離乳食を作ることも可能です。
その際は、食べきりサイズを作るよう心掛けましょう。
そして、特に防災用具の中にあると便利なのが、古新聞とラップです。
古新聞はそのまま包まっても保温効果がありますし、ラップや、スーパーの袋と併用する事でオムツ代わりにも使用できます。
あと、意外に役に立つのがキャンプ用のアウトドアグッズ。
物の無いところで使えるように考えられた用具が多く、災害時にも役に立ちます。アウトドアに興味が無くても出来れば一揃え、ガレージの隅にでも常備しておくのも良いかもしれません。
避難時に持ち出すことは出来なくても、後日テント一つ用意できるだけで、避難生活でも授乳所や着替え場所などに提供できて、ママたちの負担もずいぶんと減るのではないでしょうか。
ママの防災 災害に備えて避難場所や経路と家財の確認を!
地震は突然やってきます。
そんな時に避難経路を確認していても間に合いません。
常日頃から避難場所と経路を確認しておけば、いざという時に慌てる事はなくなります。
市役所やHPなどで確認もできますが、近所の役員さんなどに訊いてみるのも良いかもしれません。
地域でどんな対策がとられているのか、何が援助されるのか確認しておけば災害後の手続きも効率よく動くことが出来るでしょう。
また、パパとも事前に打ち合わせておく事も必要です。
新潟県中越地震や東日本大震災では、都心では帰宅困難者(徒歩帰宅も含む)が推定で500万人以上出たと言われています。
災害時に、パパがどうするかを聞いておきましょう。
また、互いの安全を確認するためにも、ご夫婦で災害用伝言ダイヤル(171)や、災害用伝言板サービスの利用法を確認しておきましょう。
お互いに無事だと確認出来れば、互いに慌てる必要はなくなり、心情的にも落ち着きを取り戻すことが出来ます。
家具には転倒防止策を!
震災時は、多少の対策では役に立ちません。
当然でしょう。
壁や屋根自体が崩れてくるのですから、多少の対策では対抗できません。
しかし家具を固定していたおかげで、ベビーベッドが潰されずに済んだという例もあります。
しないよりは、してい居た方が断然いいです。
賃貸で壁に釘が打てない場合でも、突っ張り棒や傾斜をつける固定具などもあります。
また、インテリアとして高所に置かれた置物が降り注いだ例もあります。
この機会にお家の家具やインテリアを見直してみましょう。
ママの防災 地震発生時のママの心構え
私自身も、阪神・淡路大震災を地域の端っこの方で経験しています。
地震が起こった瞬間は何が起こったのかすぐには把握できず、激しい揺れに動きたくても動けなくなりました。
ただもう必死に机の下に潜り込み、揺れが収まる事だけを祈っていました。
この経験から、揺れている間は何も考えず、とにかく落下物を避けられる場所で収まるまで待つことが一番だと思いました。
そこで、普段から家のどこが一番安全かを確認しておく必要があると思います。
私が机の下に隠れたのも、学生時代に何かにつけ地震発生時には机の下に隠れるように教えられていたからです。
今では机の下を推奨しない声もありますが、とにかく家のどこが一番安全なのかを常日頃から意識しておくことは大切だと思います。
震災発生時はとりあえず赤ちゃんと二人、生き残るだけを考えましょう。
その後の準備は、生き残らないとまったくの無駄になるのですから。
まとめ
ママの皆さんは、災害時には赤ちゃんに必要なケアがきちんと受けられるかをとても心配されるようです。
しかし、災害時には全ての物が不足します。
とても今まで通りの、十分なケアは受けられないものと覚悟しておいてください。
厳しい言い方ですが、ママの不安はすぐ赤ちゃんに伝染してしまいます。
それが赤ちゃんには一番のストレスとなるのです。
なるべく笑顔で話しかけるよう、心がけてあげて下さい。
また、不安に感じた時にすぐ周りに相談できるよう、日頃からご近所にお友達を作っておく事も大切です。
必要なのは、物が足りなくなる覚悟と、救助が来るまでの3~5日間を動揺せず乗り越えるための準備なのです。
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