中秋の名月とはいつ?中秋と仲秋の違いは?月の写真をきれいに撮れる?
中秋の名月はお月見をしてお団子を飾る。
昔からの季節の行事ですが、その意味を知っていますか?
ここでは少し、その意味を説明させて頂いています。
意味を理解して眺めるお月さまにはきっと、違った趣を感じることが出来るはずです。
中秋の名月とはいつ?その起源と秋の月がきれいに見える理由
中秋の名月とは、旧暦の8月15日のことです。
旧暦は、太陰暦で、新月を朔月(ついたち)として、次の新月までを一か月(約29.5日)としていたので、半分の15日は毎回満月でした。
それが『十五夜=満月』といわれる所以です。
※天文学的には15日は必ず「満月」とは言えないのですが、昔の人から見て真ん丸に見えていたのでしょう。
では何故、毎月ある満月からわざわざ旧暦の8月だけを『中秋の名月』と呼び、特別視したのでしょうか。
旧暦の8月15日は、旧暦で秋とされていた7月・8月・9月(現在の8月・9月・10月)の真ん中(仲秋)にあたるため、宮中では月見の宴が催されてきました。
また、満ちる月は古来より豊穣の神として崇められて、元々は農民が秋の実りに感謝するという行事であったとも言われています。
今は新暦(太陽暦)を用いますので、15日が中秋とは限らないのですが、『十五夜』の呼び名だけは残っています。
現代で毎年『中秋の名月』の日が違うのも、旧暦の8月15日を新暦に当てはめている為です。
そして今も中秋の名月が残っているのは、『秋空』と揶揄されるように、秋の空はとても高く、澄んでいて月が一番きれいに見えるため、お月見には最適な季節だから、ではないでしょうか。
ちなみに今年(2015年)~東京オリンピックの2020年までの中秋は以下の通りです。
※中秋の名月の日にちを確認する一番簡単な方法は、旧暦の載っているカレンダーを購入する事ですね。(笑)
中秋の名月では何をするの?中秋と仲秋の違い
お月さまの良く見える場所にお月見団子とすすきを飾り、お神酒を捧げます。
豊穣への感謝ですので、お月見団子以外にも秋の実り(果物や穀物)を飾ってもOKです。
(お月見団子の作り方は、サイト内記事⇒「中秋の名月 親子で作るお月見団子レシピと飾り方 良い方角はあるの?」も参照ください。)
浮かぶお月様を眺め、今年も実り多き秋を迎えられた事に感謝します。
基本、月に豊穣を感謝する行事ですので、お祀りした時点で儀式は完了しています。
あとは、静かに月を眺めながら晩酌するもよし、家族で団らんするもよし。
ちょっと古風に月を詠ってみるのも良いかもしれません。
また、「ちゅうしゅう」には「中秋」と「仲秋」の2つの表記がありますが、この2つには明確な違いがあります。
旧暦の8月のひと月全てを、秋の月の真ん中と言う意味で「仲秋」と言い、8月の中でも(ほぼ)真ん中になる15日を「中秋」と言います。
そして「十五夜」は、15日・「中秋」の夜の事を指します。
中秋の名月 月の写真をきれいに撮ってみよう!
せっかくお団子やすすきを飾り、お月見を催すのですから、その風景を写真におさめてみたいですね。
月をバックにお飾りとすすきを撮る。
とてもきれいで、風情のある光景です。
しかし、月の写真を撮るのは意外と難しいもの。
どうすればきれいに撮ることが出来るのでしょうか?
その際は、望遠レンズを使うのが一番のおススメです。
撮影モードをマニュアルモードにして、絞りをF8くらいに設定し、シャッター速度を400分の1ほどにします。
※月齢により設定は変わります。何枚か確認しながら撮ってみてベストな設定を見つけて下さい。
しかし手元にカメラが無く、それでも月を撮りたいと思われたなら、スマホの「AE/AFロック」を使い、撮影しましょう。
「AE/AFロック」は、撮りたい場面の露出やピントを固定できる機能で、露出を合わせたい場所にカメラを向け、タップして長押しします。
この時、夜の街でも明るいネオンや室内の方へ向けて「AE/AFロック」します。
このまま撮影しても良いのですが、もうひと工夫。
家にある双眼鏡を望遠レンズ代わりにスマホのレンズに重ねて月を撮ります。
月までは近く見えても、ものすごく遠いので、望遠機能が弱いと月は白い光の粒になってしまいます。
月を輪郭までしっかり撮りたい場合は、望遠機能は必須です。
こんなものもあります。 ↓ ↓
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中秋の名月 まとめ
中秋の名月は、はるかな昔から今も伝わる趣のある伝統行事です。
「中秋」の「十五夜」・・・たまには夜空に浮かぶ月を見上げ、ゆったりと優雅な時間を過ごしてみるのも、粋というのかもしれません。
また、旧暦の8月の十五夜にお月見をしたら一月後の9月に十三夜をする習わしがあります。
十五夜だけでは「片見月」とされ、あまり好ましくない(縁起が良くない)と言われているのです。
十五夜と十三夜を合わせて「お月見」となります。
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