さんまのワタのレシピと栄養素 食べる?食べない?新鮮なサンマとは?
秋の味覚の代表格「サンマ」。
この時期のサンマは塩焼きにして大根おろしで食べると、ご飯が進みます。(笑)
そして、この時期に起こるのが、内臓(ワタ)を食べるか食べないかの論争です。
寄生虫が心配。苦くて苦手。 の食べない派。
あんな栄養のある部位を食べないなんてもったいない! の食べる派。
あなたはどちらですか?
サンマのワタのレシピ!苦手なあなたも大丈夫?
通の方は邪道と思われるかもしれませんが、ワタは、臭みや苦みが取れれば苦手な方でも美味しく食べる事が出来ます。
それには、お酒やお味噌・ショウガが効果的。
それでもどうしても苦味が気になる方は、内臓(ワタ)の前部分1/3を取り除けばマシになります。
◎ サンマのワタのホイル焼き
① サンマをワタと身に分け、三枚におろして一口大に切ってアルミホイルに並べます。
② ワタに(a)を混ぜ合わせ、並べたサンマの身の上にまんべんなくのせて、その上にバターを三カ所くらいに分けて置く。
③ ホイルを包んでトースターで10~15分ほど焼く。(時間はお好みで)
④ 焼きあがったら刻みねぎをのせて出来上がり。
◎ サンマのワタ入りなめろう風
① サンマをワタと身に分け、三枚におろします。(中骨に残った身もスプーンで取って使いましょう)
② よく洗ったワタをたたいてから熱したフライパンに入れ、出てきた脂でぐつぐつ中火で煮ます。醤油を垂らした後で器に移し、冷まします。
③ サンマの身をぶつ切りにし、ショウガ・味噌と混ぜてたたく。
④ 冷ましたワタと卵黄も混ぜて、ねっとりするまで更にたたく、たたく。
⑤ 刻んだミョウガと大葉を混ぜて、器に盛ったあと少し冷蔵庫で冷やしておきましょう。味が馴染んだところで出来上がり。
サンマは、身から剥がれたうろこを飲み込んでいる場合がありますので、ワタを触って確認しておきましょう。
サンマの栄養はワタにあると言われるほどですので、個人的には食べることをおススメしたいですね。
さんまのワタの栄養は?美容と健康には内臓がおススメ!
サンマのワタにはレチノールと言うビタミンAが豊富に含まれていて、これには肌のコラーゲンを増やす働きがあり、肌のハリツヤを良くしてくれます。
また、肌の再生や皮脂の分泌もコントロールしてくれるので、ニキビや吹き出物に悩む方にもおススメです。
他にも、EPAという体内では作れない必須脂肪酸や、脳細胞の活性化を促すDHAも豊富で、タウリンやイノシン酸は心臓や肝機能に良いと言われているので、なるべくならサンマの身と一緒にワタも食べた方が良いでしょう。
効率よく吸収するにはビタミンCと一緒に摂取すると良いので、スダチやカボスをかけると良いですよ。

そして、落語の「目黒のさんま」にもあるように、サンマはその脂に旨味が凝縮されています。旨味を逃さないよう、脂を落とさず調理して下さい。
さんまのワタは食べるもの?新鮮なサンマの選び方
新鮮なサンマは内臓(ワタ)も美味しく食べられます。
またサンマは、プランクトンを食べてから排出されるまでの時間がほかの魚に比べて短いので、有害物質が蓄積される可能性は低いです。
寄生虫についても、一時騒がれていたアニサキスのような寄生虫は加熱や冷凍(一定時間)で死滅します。
生食さえ避ければ、あまり気にすることは無いでしょう。
※サンマの鮮度が落ちると寄生虫が身の方に入ってくる可能性がありますので、買ってきたらすぐ調理するか、下処理して冷凍してしましましょう。
詳しくは、厚生労働相の「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」を参照してください。
まとめ
内臓特有の苦みがあるので、小さい子供にはあまり好まれませんが、お酒のおつまみには持って来いですね。
「子供の頃は苦手だったけど、大人になったら美味しく感じられた」と言う意見も多いので、子供の頃に食べたきり苦手、という方は一度食べてみると美味しく感じられるようになっているかも。(笑)
サンマの旬の秋口は、食中毒の危険もあります。
出来るだけ火を通して食べられる事をおススメします。