お彼岸ぼたもちとおはぎの違い こしあんとつぶあんはどちらが美味しい?
お彼岸になると多くのスーパーで前面に売り出される「ぼたもち」と「おはぎ」。
見た目や味にさほどの違いは感じないんだけど、違いはあるの?
どちらが美味しいの?栄養価やカロリーは?
元々の由来とともに、そんな素朴な疑問に迫ってみました。
お彼岸のばたもちとおはぎ 違いはあるの?
一般的には春に「牡丹餅(ぼたもち)」、秋に「御萩(おはぎ)」と呼ばれます。
物は同じものです。名前だけが変わります。
由来には諸説ありますが、春と秋、それぞれの「彼岸」の時期に咲く花「牡丹」と「萩」からきているとされる説が有力です。
この説から、あんこを花に似せて、牡丹餅はつぶあん・御萩はこしあんとする方も多いようですが決まりではありません。
(和菓子屋さんでは分けやすいようにあんこの種類で名前を統一しているケースも多いですが)
もともと御萩(牡丹餅)は、小豆の色が魔除けの色とされていたところから、お彼岸に供えられるようになりました。
昔は甘いあんこは高級品で、この時期にしか食べられない貴重なものだったんですよ。
ちなみに、夏には「夜船(よふね)」・冬には「北窓(きたまど)」と名前が変わりますが、すべて同じものです。
あんこのつぶあん と こしあんどちらが美味しいの?
これはもう、永遠に解決しないテーマですね。(笑)
好みは個人差によりますが、どちらが甘く感じるかと言えば「つぶあん」です。
これは某TVで実際に検証されていて、同じ糖度の「こしあん」と「つぶあん」を用意したところ、20人中15人が「つぶあん」が甘いと答えたそうです。
「つぶあん」の方が粒が大きく、よく噛んで食べる事になるため糖分が唾液にたくさん溶け出して、味覚を感知する味蕾(みらい)という細胞に届きやすくなったためです。
和菓子に甘さを求める方にはやはり甘い方が好評で、全体的にはこちらの方が人気はあるようです。
しかし一方で、「こしあん」は甘みをあまり感じない事で「上品な甘さ」と感じる方が多く、甘いものを好まない方はこちらを選びやすいようです。
あんこのこしあん と つぶあんの栄養価とカロリー
こしあんとつぶあんで、栄養価が高いのは「つぶあん」です。
もともと小豆には食物繊維やポリフェノールが多く含まれていますが、これは皮にこそ多く含まれています。
「つぶあん」は、その皮が付いた状態で食べられる分、そこに含まれる食物繊維やポリフェノールも一緒に摂ることが出来ます。
「こしあん」は作る過程で皮を取ってしまうので、その分栄養価が低めとなります。
カロリーにはあまり違いはありません。
どちらも1個あたり150~170kcal前後です。
しかし粒が無い分、包むときに「こしあん」の方が多くあんこを使うようで、わずかですがカロリーが多くなる傾向があります。
しかし大きな違いではありません。
どちらか迷った時は、好みで選んで大差ない程度です。
まとめ
小豆は食物繊維やポリフェノールも勿論ですが、女性に優しいイソフラボンや、美容に良いビタミンBも豊富に入っています。
あんこには砂糖をたっぷり入れるのでダイエットには向かないかもしれませんが、甘いものは心の栄養には欠かせません。
「つぶあん派」と「こしあん派」、味覚の違いはともかく、季節の変わり目など、疲労度が増す季節にはおススメの一品です。
ぜひお彼岸には「ぼたもち」や「おはぎ」で季節を感じて下さいね。