洪水や大雨による浸水避難のタイミングは?注意する事や心得も紹介
相次ぐ集中豪雨(ゲリラ豪雨)や台風による大雨による町の浸水は、いまやどこでもあり得る事です。
もし自分の住む町で大規模な浸水がおこったら?
今回は、避難のタイミングと注意事項・普段から心得ておきたい事などを紹介します。
洪水や大雨による浸水避難 タイミングはいつがいい?
災害避難は、「避難警報」・「避難勧告」が出た時に考えて下さい。
その後の「特別警報」が出た時には、災害のひどい地域ではすでに避難が困難になっている場合があります。
(※50cm以上の水深になっていて道路に流れが出来ているような場合は、無理に避難すると足を取られて流される可能性があります。)
この段階になると、危険を冒してでも無理して避難するか、家の中で比較的安全な場所へ避難(2階へ逃げるなど)するか、自らの命を守るための行動を自分で判断する必要がでてきます。
要するに「自己責任」ということです。
そんな危険な状況になる前の「避難警報」・「避難勧告」のうちに避難所へ移動を始めた方がより安全に余裕を持って避難できると思いますので、ぜひ早めに行動される事をおすすめします。
また、山のふもとにあるような家では、さらに土砂災害に備えなければなりません。
以下のような場合は特別警報が出た後でも、状況によっては避難する事も考えましょう。
- 斜面にひび割れを認める。
- 斜面に水が流れ出ている。湧き出ている。
- パキパキと何かが弾けるような音がする。(山の木々の根が千切れる音)
- 小石などが落ちてくる。
- 土の匂いを強く感じる。
- 湧き水・井戸水が濁る。
- 地鳴りが聞こえる。(早急に避難を!)
浸水が始まると、道路はあっという間に増水してゆきます。
もし避難勧告が出る前でも、貴方が危険だと判断したのなら自主的に避難する事も考えましょう。
避難に必要なものは、サイト内記事「ママの防災準備 避難はどうする?」を参照ください。
洪水や大雨による浸水避難の際に注意する事
避難の際には、移動手段にも注意が必要です。
・自転車 ・・・ 水の勢いによっては車輪が回らず流される可能性があります。
・車 ・・・ 水位が高くなるとエンジンが動かなくなったり、車内に浸水したりする可能性があります。
避難所の距離や体調にもよりますが、できれば徒歩で避難してください。
移動時の履物にも気を付けましょう。
漏電や水濡れを心配するあまり長靴を履く。
ついやってしまいがちですが、実は長靴よりもスニーカーなどがおススメです。
長靴に水が浸入すると重くなり、避難がしにくくなります。
その点スニーカーは中に入ってくる水も少量で、流れ出る事が多いので避難に向いています。
「ならいっそ裸足かサンダルが歩きやすいのでは?」
そう思われるかもしれませんが、瓦礫などが流されてきて当たって怪我をしてしまうかもしれませんので、それはおススメできません。
しっかり靴下と靴を履いて外に出ましょう。
また、浸水が始まっている場合は、側溝やマンホールなどが水に浸かって見えないので注意しましょう。
特にマンホールの蓋は水圧で外れていることが多いので、気付かずに嵌まってしまう事故が相次いでいます。
傘などの棒状の物で足元を確認しながら、慎重に避難しましょう。
家の前の側溝が溢れだしたら危険です。
すぐに避難準備や浸水対策などを始めるようにしましょう。
洪水や大雨による浸水避難 普段から心得ておく事
浸水などで床上浸水が発生した場合、電化製品に影響が出る事は必至です。
通常は、漏電ブレーカーが作動して電気を止めてくれるのですが、古い家屋では未だに対応されていない場合があるかもしれません。
一度、ご自宅のブレーカーが対応されているかの確認をしておきましょう。
対応されているブレーカーは大抵黄色いボタン(漏電検知テストボタン)が付いていますので、確認をして下さい。
また、分岐ブレーカーがどの部屋に対応しているのか、ラベルが貼られているかの確認もしておくと、いざという時に素早い対応ができます。
ラベルが貼っていない場合は、貼るようにしましょう。
コンセントの浸水はサイト内記事「浸水後の処理方法 家のコンセントは大丈夫?」を参照ください。
避難経路の確認は忘れずにしておきましょう。
普段意識していなくても、避難時には混乱して住み慣れた町でも迷子になってしまったりします。
自宅のある地域の避難経路はキチンと確認し、機会があれば都度避難場所まで歩いてみる事も必要です。
トイレは下水が詰まったり、上がってきたりすると使用できなくなります。
家の上階に、簡易トイレなど災害時の対策用品を用意しておく必要があります。
建物の保険を把握しておく。
最近は、火災保険の他にも地震・災害に備えた保険があります。
地域のハザードマップを確認し、予算を考慮しながら地震・風害・水害などの保険を付帯させる事も考えておきましょう。
保険はもしもの時の「備え」です。
被害に合ってからでは間に合いません。
保険については「台風など災害で窓ガラスが割れた場合の対処法 保険で補償できる?」を書いてますので参考下さい。
災害後の事も考えておきましょう
信用できる街の工務店を探しておきましょう。
ご近所や、ネットの口コミなどを検索したり、実際にリフォームや点検などをお願いしてみるなどして、信用のおける工務店を定めておきましょう。
災害後は、ゆっくり業者を選定している余裕はありません。
それにつけ込んでくる悪徳業者の話もあります
普段から信用できる業者を探しておく事も、家と財産を守るためには重要な事です。
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「ママの防災準備 赤ちゃんに必要な物は?」
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