インフルエンザの看病方法と注意点 食事は何が良い?治療期間は?
毎年、時期が来ると猛威を振るうインフルエンザですが、今年はどうやら流行時期が早まる様子。
インフルエンザは普通の風邪と違って、学校や会社に行くことが禁じられています。
そうしてお家で看病しているうちに、あなた自身が感染してしまって気が付けば看病する人が居ない…なんて悲惨な事にもなりかねません。
そんな感染力の高いインフルエンザの上手な看病方法や注意点をお話しします。
インフルエンザの看病 その方法と注意点とは?
知り合いに、家族全員がインフルエンザに罹り、自分もうつされたけど看病をお願いできる人が身近にいなくて死にそうな思いをしたという方が居ました。
彼女は、学校でうつされてきた子供からうつされたそうです。
このように家族がインフルエンザに罹ってしまった場合、看病する立場の人間までうつされてしまっては大変です。
ですので、看病をする際は十分な注意が必要です。
この辺りはサイト内記事「インフルエンザに母親が感染 家事や育児はどうする?」で詳しく書いています。
私がインフルエンザになった時にお医者さんに言われた、家族への注意点があります。
・部屋の換気は定期的に行う。
・着替えをこまめにする。(汗をかいたらすぐ着替える)
・水分をこまめに摂る。
これくらいでしたが、その他にも以下の事が有効なようです。
(サイト内記事『インフルエンザが流行する時期』を参照ください)
・家族が部屋に入る際はマスクとエプロンをして入る。 (患者も部屋に他の人が入る際は出来るだけマスクをする)
・部屋を出る際はマスクやエプロンは持ち出さず、脱いで室内に置く。
・患者の衣類は一度、別に水で洗い流してから洗濯機に入れる。
・食べ残しは個室内でビニール袋に入れて口を閉じ、食器は速やかに洗う。
・・・なんだかものすごく重度な感染症に罹ったような気がして滅入りますね。
あとは、
・こまめに患者の様子をうかがう。
(タミフルなどの薬の副作用の用心のため)
・治った後は換気と掃除を徹底する。
(アルコールで除菌するのは有効らしいです)
この辺りにも注意が必要です。
なかなか気を遣って大変ですが、看病するあなたが倒れてしまっては大変です。
ご家族の心配も当然ですが、ご自身の体調を整える事にも注意して下さい。
インフルエンザの家族の食事はどうすればいい?
インフルエンザには特効薬がありません。
病院で処方される薬や注射は、インフルエンザを治すものではなく、インフルエンザウイルスの増殖を阻害する一時的な阻害薬です。
このため、熱が下がったと安心して薬を途中でやめると、症状が再び悪化したりしますので、薬はきちんと飲み切りましょう。
基本的にインフルエンザは自らの免疫力に頼る必要があります。
一番必要なことは『休養』と『栄養』です。
また、高熱で脱水を起こしやすくなっていますので『水分補給』はこまめにしましょう。
しっかりした休養と栄養を摂る事により、自らの免疫力を高めてウイルスを駆逐します。
しかし高熱を出した病人に、いつも通りの食事は辛いものがあります。
いくら栄養満点であっても、食欲がでない病人が食べきれないのでは意味がありません。
この時期、胃に負担をかける食事は無用な体力を使ってしまう結果になりますので避けましょう。
お食事メニューは、栄養のある飲み物やお粥・雑炊から始めるか、食欲があるようでしたら胃に優しいうどんや湯豆腐などがおススメです。
薬を服用して熱が下がると、すぐに食欲は戻ります。
熱が下がって元気が戻ったようでしたら、通常食を食べてもらっても大丈夫です。
免疫力を上げるには、体内の「免疫細胞」に元気を与える必要があります。
この「免疫細胞」は腸内で作られますので、腸内環境を整えてあげる事が大切となります。
腸内環境を整えるのに有効なのは、以下の通りです。
・ 麹菌やビフィズス菌を多く含む発酵食品
味噌や納豆・チーズやヨーグルトが該当しますが、病人に食べさせるのであれば味噌汁やヨーグルトなどが良いでしょう。
・ オリゴ糖や食物繊維は腸内細菌(善玉菌)を増やしてくれます。
ゴボウ・レンコン・大根・さつまいもなどが該当します。
しかし食物繊維は消化に時間が掛かりますので、病気の間は胃に負担がかからない程度に抑えましょう。
さつまいもの甘露煮や切り干し大根なんかは病人でも食べられそうですね。
大根おろしをおかゆに混ぜても食べやすくて良いと思います。
また、免疫細胞は「心」の元気にも左右されますので、自律神経も整えてあげる必要があります。
病気でただでさえストレスが溜まっている状態で、家族に看病という負担をかけている心苦しさは大きなストレスとなるでしょう。
患者がまだ子供なら、定期的に顔を見せて安心させてあげてください。
大人の場合は出来るだけ構わず、部屋を暗くして、ゆっくり睡眠をとってもらうようにしましょう。
これは通常の風邪予防にも有効ですので、普段から腸内環境と自律神経には気を遣うよう心掛けたいものですね。
インフルエンザが治るまでの治療期間
インフルエンザの治療期間は、個人差はありますがおおよそで1週間程度。
学校保健安全法(昭和33年法律第56号)では『発症した後5日が経過していて、かつ解熱から2日~3日後』が治療の目安とされています。
薬を服用すると2~3日で熱がさがるのでつい元気になったと勘違いしそうですが、ウイルスはまだ体内に潜伏していますので、発症から1週間は外出や家族との接触を避けるようにして下さい。
部屋から出て家族に接触したことによって、家族みんなにインフルエンザがうつってしまった話もよく聞きます。
もし患者さんが退屈して部屋から出たがっていても油断せず、1週間を目安に安静にしておくよう言ってください。
※お医者さんの診察を受けて、感染のおそれがないと認められたときは、この限りではありません。
まとめ
インフルエンザに必要なのは『休養』です。
病院に行き薬を処方された後は出来るだけ安静にできる環境を整えて、身体の免疫力を高めるようにしましょう。
また『水分補給』と『栄養』を摂る事も大事です。
そしてなにより、看病するあなた自身に感染しないよう適度な距離を測るよう注意して下さい。
= 関連記事 =
・予防と対策
「インフルエンザが流行する時期と場所マスク予防は有効?潜伏期間は?」
「インフルエンザの予防接種は受けるべき?費用と接種時期や副作用は?」
・感染したら
「インフルエンザに母親が感染 家事や育児はどうする?うつさない対策は?」
「授乳中インフルエンザに罹ったら赤ちゃんに母乳をあげて大丈夫?」