インフルエンザに母親が感染 家事や育児はどうする?うつさない対策は?
家庭の要であるお母さんがインフルエンザにかかってしまった!
家族の生活を支える縁の下の力持ち、お母さんの一大事は、そのまま家族の「非常事態」になってしまいます。
この非常事態、どう乗り切ればいいのか。
家族に感染させないための対策なども紹介します。
インフルエンザに母親が感染した場合はまず何をする?
まずはご家族も検査を受けましょう。
インフルエンザは、うつってから発症までに少し期間が開きます。
その間は自覚症状が無いので普通に過ごしてしまい、他の方にうつしてしまうという恐ろしい潜伏期間です。
ご家族にはかなりの高確率でうつっていると考えていいでしょう。
しかし、ここで注意点がひとつ。
インフルエンザは自覚症状の出ない潜伏期間の間は、検査をしてもわからない事があるそうです。
検査で陰性が出た翌日にインフルエンザを発症した例もあります。
体内のウイルスが少なかったり、感染したばかりでウイルスが拾えない状態である場合などが検査でも陰性と出やすいそうです。
感染後、およそ24時間以上経過していないとわからないとか。
※潜伏期間については、サイト内記事「インフルエンザの症状と潜伏期間は?」を参照ください。
症状が出てからでは遅いのに、症状が出始めてからしかわからない。
なんとも不安な話ですね。
ただ、この段階で陰性がでれば、とりあえずは子供さんも学校や保育所に預ける事ができます。
旦那さんも、会社に行って良いという状態です。
インフルエンザに感染したお母さんに一番必要なこと
お母さんがインフルエンザに感染した時に一番大切な事は、熱が出ている間はとにかく安静にするという事。
当たり前のようで、世のお母さん達にはなかなか難しいらしく、つい家事育児をしてしまう方も少なくはありません。
しかし、熱が出ている間は、身体がウイルスと懸命に戦っている証拠です。
無理はしないで、なるべく家族から距離をとり、安静にして過ごしましょう。
掃除も洗濯もお休みです。
ご家族には『非常事態宣言』をしてしまいましょう。
旦那さんにも「うつしたくないから」と説明して、そのあとは理解されようがされまいが熱が下がるまでは家事のお休みを断行します。
この時期に無理をすれば、ご自身も悪化する可能性がありますし、何より、ご家族にうつってしまう危険が高まります。
水分補給とこまめな換気に気を付けつつ、熱が下がるまではとにかく寝て過ごして下さい。
インフルエンザに罹った時の対策は、サイト内記事「インフルエンザの看病方法と注意点 食事は何が良い?」を参照して下さい。
家事と育児の注意点 家族にうつさない対策は?
そうして、ようやく熱が下がったら…
熱が下がっても保菌者であることに変わりはありません。
熱が下がる事で油断して、ご家族にうつしてしまう方は多くいらっしゃいますが、インフルエンザは発症から1週間は外出を控え、安静にする事が大切です。
しかし、主婦ともなれば1週間も寝たきりになるのは難しいでしょう。
お子さんが小さい間はなおさらです。
あまりおススメは出来ませんが、やむを得ない場合はマスクをして手洗いをこまめにするようにして下さい。
マスクは必須です。
インフルエンザは飛沫感染ですので、罹った本人がマスクをする事で感染リスクを減らすことが出来ます。
ただしマスクをする時は、皮膚との隙間を作らないよう注意して下さい。
また、動きは最小限に、外出は極力控えて下さい。
家の中でも歩き回れば、それだけご家族がウイルスに接触する機会が増えると考えましょう。
また、料理も出来るだけ避けた方がいいですね。
インフルエンザウイルスは空気感染しませんが、飛沫感染ですので、知らない間にお母さんの手や、身体に付着したウイルスが触った食器やまな板などに着いてしまう可能性があります。
どうしても料理をする必要があるのでしたら、手袋をしましょう。
薄手のビニール製の物などでしたら、100均などでも手に入ります。
晩御飯は無理しないで、あるもの(インスタント食品)などですませます。
赤ちゃんは粉ミルクやベビーフードで。
1週間程度でしたら栄養の偏りや健康の事なんて気にする必要はありません。
何とでもなります。(笑)
どうしても作る必要がある場合は、インフルエンザウイルスは熱に弱いので、メニューは必ず火の通ったものにしましょう。
もちろん、手洗い・マスク・手袋は必須です。
あとは、室内の加湿と換気に注意して下さい。
乾燥はインフルエンザ予防の大敵です。
私も、インフルエンザに罹った時は定期的に換気をするよう言われました。
空気感染しないと言っても、よどんだ空気は身体によくないそうです。
買い物も避けましょう。
今はインターネットでお買い物が出来る時代です。
普段は節約して利用しないという方でも、こんな時は利用してみても良いと思います。
最後に。
どんなに気を付けていても目に見えないウイルスが相手ですので、ある程度は覚悟しましょう。
必ずしもうつるわけではありませんが、やはり一番身近なご家族にはうつってしまう可能性は高いです。
インフルエンザの平均的な潜伏期間は3~5日ですので、お母さんが治ってから5日くらいはご家族に注意してあげて下さい。
風邪かな? と思える症状がみられたら、すぐに病院へ行き、お母さんがインフルエンザであった旨を説明して検査を受けて下さい。
早期に見つけ、治療する事で重症化の危険はぐっと下がります。
お母さんとしては、家事や育児をお休みする事は逆に気が休まらないかもしれませんが、ここで無理をすることはご家族の危険に繋がります。
開き直って、まずは熱を下げる事に専念しましょう。
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