お年玉袋の表書に書かれているのしの意味 裏書に金額や宛名は必要?
お正月の子供たちの一番のお楽しみ「お年玉」。
親戚や子供の多いお家では多少負担にも感じてしまうお年玉ですが(笑)、実はちゃんとしたお正月の儀式の一つなのです。
表書きの書き方や名前を書く場所など、今回は新年を迎えるにあたり、そんなお年玉の細かい疑問に答えてみました。
お年玉袋の表書きに書かれた「のし」意味とは?
たまにお年玉袋(ポチ袋)の右上辺りに「のし」という文字が書かれているのを見かけます。
「のし(熨斗)」とは元来、お祝いの贈り物に添える縁起物の飾りでした。
初めは長寿を表すアワビが使われていたのですが、次第に簡略化され右図のような物を右上に添えるようになりました。
「のし(熨斗)」という文字が印刷されているのは、さらに簡略化された形ですのでお祝い事に使われるのであれば気にする必要はありません。
そのまま使って大丈夫です。
お年玉袋(ポチ袋)に金額は書くの?
金額は書かない方が良いでしょう。
おひねりと同じで、お年玉はお返しをするようなお金ではないからです。
香典袋や結婚のご祝儀袋などは、金額によってお返しをする必要があるため金額を書く欄があります。
金額を書く必要はありませんが、裏面にご自分の名前は書いておいてあげた方が良いと思います。
渡す子供の名前ではなく、あげるあなたの名前です。
(御夫婦の場合は旦那さんの名前だけでも大丈夫です。)
子供は、あちこちの親戚方からお年玉をもらうと思いますので、名前を書いてあげておいた方が、誰がお年玉をくれたのかが把握しやすく、お礼も言いやすいからです。
これは、直接渡す場合でも親に託す場合でも同じです。
お年玉袋に宛名は書くの?
表書きを書く場合は「お年玉」と書くのも良いですが、相手名前を書いてあげるのが良いと思います。
必ず書く必要はありませんが、兄弟がいるご家庭などでは書いてあげた方が間違いがなく親切でいいと思います。
特に兄弟で歳の差が大きい場合などは金額を分ける事もありますので、間違えないよう書く事をおススメしたいですね。
ここで注意したい事が一つ。
親御さんにお年玉を上げる場合なのですが、表書きに「お年玉」と書くのは避けましょう。
「お年玉」は目上の者から目下の者へ渡す際に使う言葉です。
年長の方、目上の方へお渡しする場合は「お年賀」と書くのが適切な書き方です。
まとめ
お年玉とは、年神様のお供えのお下がりを分け与えた事から始まった、お正月の風習です。
目上の者から目下の者への労いの意味と、今年一年の安寧を願って行われます。
とはいえ、子供達にはそんな難しい事は関係ありませんね。(笑)
年に一度のお小遣い。
意味やマナーは知らなくても何故かお金が貰える日。それで良いんです。(笑)