キャンプ用テントのベタつきを取る方法 原因と対策に重層は有効?
ソロキャンプしたくてテントを買ったものの、いざ組み立ててみると内側がベタベタしてて気持ち悪い・・・
臭いも気になる。
購入したばかりの新品のテントはずなのに・・・
不良品なのかな?クレームつけた方が良い?
安い買い物でもないので、簡単に買い直すこともできません。
ベタつきを取り除くにはどうすればいいのでしょう?
そんなテントのベタつきの原因と対策方法をご紹介します。
テントのベタベタを取る方法・・・その前に
まずテントのベタつきをとるための方法を実行する前に、お店側に状態を確認してもらう事を強くおススメします。
買ったばかりのテントですから、どんな要因にせよ異常の度合いをお店側に確認してもらっておく必要があります。
これをせずにアレコレ手を加えてしまっては、後で何を言っても対応してもらえない事態になる可能性があります。
ですので、まずは購入店に持ち込んで相談してみましょう。
テントがベタつく原因として考えられること
また、ベタつきを取る前に原因を知る必要もあります。
テントのベタつきの要因として考えられるのは、以下の2点です。
原因その1 経年劣化
年数が経つと、テントの防水用のコーティング剤が解け始めてベトベトになってくる「経年劣化(けいねんれっか)」を起こすことも多いです。
野外で使用されるテントでは当然ですが防水加工がされています。
その防水用のコーティング剤が年数の経過とともに古くなって溶け出したり、さらに進めばボロボロと剥がれ落ちてくる事を言います。
経年劣化はテントの使用頻度や保管状態によって起こり始める年数も異なってきます。
これはテントを使用し続けていると避けては通れない現象でもあるんです。
原因その2 加水分解
もう一つは「加水分解(かすいぶんかい)」と言う現象。
こちらは水分が付いたままの状態でよく乾燥させずにテントを畳んだり、保管した状態で長く放置した時に、テントのコーティング剤や空気中の化合物が水分に反応して起きる現象です。
放っておくとカビなどの発生につながります。
テントも消耗品。
長く使い続けるためには、きちんとした管理が必要です。
経年劣化によるテントの買い替えの基準は、テントの底面にベタつきが現れているかどうかで判断されているキャンパーが多いです。
ただこれは、テントを長く愛用していたテントに起こるものなので買ったばかりのテントがこの状態だということは、商品自体の不良や、買ったお店の保管状態に問題があったか、型落ち商品である程度の年数が経っていたという可能性があります。
返品や交換も視野に入れて購入店と交渉された方が良いかもしれません。
その際はあまり興奮せず、冷静に状態を説明し対応を求めて下さい。
テントのベタつきをとる方法 重層は有効?
お店に持ち込んで、不良ではないと説明を受けた場合。
それでも不安に思われるようでしたら、他の専門店にも持ち込んで、プロの目から状態を確認してもらっても良いでしょう。
その際はあらかじめ電話などでテントの状態を説明し、
「他店で購入したテントだけど、このベタつきが異常なものではないか一度プロの目で見て、相談に乗ってもらえないですか?」
と、問い合わせておくと、話がスムーズに進みます。
とにかく、素人判断で何か処置をしてしまえば返品も交換も出来なくなります。
ですので、まずは何もせず、プロに相談されるのがベストだと思います。
それでも不良品ではないと判断された場合。
ベタつきが軽微であれば数日間組み立てた状態で干しておくとベタつきや臭いが軽減される事もあります。
ベビーパウダーを薄く塗布するのが良いとも聞きます。
(試したことはありませんが)
この場合はゴム手袋やビニール手袋をして、手で薄く均等になるように拡げてから、掃除機などを軽く当てて余分な粉を吸い取りましょう。
また、シリコン系の撥水スプレーをかけて軽減したという例もありました。
参考ブログ ≫ 『ソロキャンプがしたくなったので/テントのべたつきについて考える(1)』
撥水スプレーは風通しの良い屋外で、吸い込まないようマスクやゴーグル、手袋で対策してから試して下さい。
これらはあくまで一例です。
テントの素材や、コーティング剤ごとの検証は行われていませんので実証される場合は自己責任でお願いします。
そして、ネットなどでよく「テントのベタつきは重層で!」と書かれているのを見かけますが、こちらは新品にはおススメできません。
重層によるつけ洗いは、古くなったコーティングを剥離させて新しく塗布する必要が出てきます。
こうなると大掛かりなメンテナンスが必要となり、場所も手間も必要ですので初心者では難しいでしょう。
失敗すれば新品がそのまま廃棄になってしまいます。
不良品でもない、でもこのままでは気になって使えない。
ダメ元になっても良いから何でもしたい。
重層の使用には、そんな覚悟が必要です。
まとめ
買ったばかりのテント。
ベタつきが気になるようでしたらまずは購入店に相談をしましょう。
納得いかないようでしたら他店のプロにも相談を。
アレコレ手を出してしまってからでは取り返しがつかなくなることも。
自分で対策をとるその前に、まずはテントの状態をプロに確認してもらう事をおススメします。
◆◇◆
キャンプについての基礎知識は、
サイト内記事「ソロキャンプに必要な道具や場所と盗難対策」も参照ください。
ソロキャンプ関連は ≫コチラ