ソロ用キャンプテントの選び方 大きさや耐水圧の基準や注意点
ソロキャンプは、ファミリーキャンプと違い一人ですべての荷物を運ぶわけですから、出来るだけコンパクトに収める必要があります。
しかし、テントはキャンプの間の家も同然です。
せっかくリフレッシュに訪れたキャンプで窮屈な空間では休まらないですよね。
でも他にも荷物はあるし、大き過ぎるのも邪魔です。
では、ソロキャンプに適切なテントとは、どんな物なのでしょう?
今回は、大きさと耐久性の観点からソロ用キャンプのテントの選び方を紹介します。
ソロ用キャンプテントの選び方 ~大きさの決め方~
◆大きさ
一般的に、一人用とうたわれているテントは、一人でも少し手狭な感じがします。
これは、人ひとりが寝るのに必要なスペースを日本(JIS規格)が定めた広さが基本となっているためで、最低限必要とされている広さが基準となっているためです。
山登りなどで本当に寝るだけの場所としてなら十分かもしれませんが、ソロキャンプの家としては窮屈に思えるでしょう。
荷物をテント内に収めるならば、なおさら圧迫感が増します。
なので快適性を求めるのなら、おススメは、2~3人用です。
体格によってジャストサイズも変わってきますので、できれば実際に店舗で拡げられているテントに入ってみて確認しておきましょう。
自分の快適サイズが想像できない場合は、今ご自宅で寝ているベッドや布団の大きさ・・・それを自分のパーソナル・スペースと考えて、そこからさらに+0.5~1人分のスペース(荷物置き場)を考えると良いと思います。
また、天井高もチェックが必要です。
ソロ用テントに多いドーム型のテントなどは、端の立ち上がり部分は天井高が無く、床面積に含まれていてもほとんど使えないデッドスペースである事も多いです。
できるだけ立ち上がりの部分が垂直になっているものを選んだ方が、テントの中をより広く感じることができます。
ただし、天井が高いと保温性に欠けます。
夏場以外でのキャンプでは、寒さ対策をしっかりして下さいね。
ソロ用キャンプテントの選び方 ~耐水圧の基準~
◆耐水圧
これはある意味、テント選びでは一番大事なポイントです。
せっかく一人で苦労して設営したテントが急な大雨で浸水、床も荷物も水浸しになって泣く泣く夜中に撤収を余儀なくされて・・・なんて悲惨なに合わないようここはしっかりと押さえておきましょう。
耐水圧というのは、簡単にいえばそのテントが、どのくらいの雨なら耐えられるかを数値化したものです。
目安としては、体重75㎏の人が濡れた場所へ座ると、およそ2,000㎜の圧力がかかると考えられているようで、レインウェアでも耐水圧は2,000㎜くらいが一般的となっています。
ですので、耐水圧は1,500~2,000㎜の物を選ぶといいでしょう。
通常のテントでしたらこの辺りは最低ラインなのですが、あまり安いテントですとこのラインを切る事も。
1,500㎜を切るようでしたら、小雨程度なら大丈夫でしょうが、豪雨となると心もとない数値です。
ご自身の予算と相談しながら慎重に選ぶようにしましょう。
そして、テントには当然この「耐水圧」の表記はされているのですが、一般に「耐水圧」とだけ書かれていたら、それは「フライシート」の耐水圧だと思っていいでしょう。
屋根部分の耐水圧ですね。
しかしこの「耐水圧」、フライ部分も大切ですが、そちらよりさらに重視したいのが「フロアシート」・・・つまり床面部分の耐水圧なんです。
屋根は張った後は雨風以外の重圧は受けにくいものですが、床は常に荷物や、あなた自身の重さなどの重圧を受け続けます。
つまりその分、水が浸みこみやすい状況だと言えるのです。
メーカーによってはきちんと「フライシート耐水圧」・「フロアシート耐水圧」と明記されている場合もありますが、特に記載の無い場合は確認してから購入される事をおススメします。
そして、フロアシートの下には「グランドシート」を引く事も忘れないで下さい。
キャンプテントの選び方 ~注意点~
購入前に大きさや耐水性の確認も大事ですが、テントの「継ぎ目」にも目を光らせて下さいね。
この部分にきちんと防水処理(テープや薬剤加工など)されていないと、どんなに耐水性が高くともこの部分から浸水が始まります。
もし陳列されている商品が気に入っても、梱包されていて継ぎ目を見ることが出来ないなら店員さんに相談してみましょう。
それでもサンプルを見せてもらえない場合は、焦って買わずに一度帰ってから口コミをチェックしてみることをおススメします。
「商品名+耐水+評価」で検索すれば、親切なキャンパーの方々が色々な情報を紹介してくれています。
とにかく慌てて購入する事だけは避けましょう。
そして購入したらすぐ、キャンプに行く前に必ず組み立ててみて状態を確認して下さい。
購入したてでもたまに「経年劣化」などによるベタつきが見られる場合があります。
※経年劣化についてはサイト内記事「キャンプのベタつきをとる方法 原因と対策~」を参照ください。
現地キャンパーにとってはテントは家です。
いざ現地に行ってから不良に気がついても取り返しがつきません。
現地でいざ組み立てたものの、中に入れず泣く泣く野宿・・・。
出来れば良いですけど雨まで降られた日には、急きょホテルや旅館を探さないといけなくなる羽目になるかもしれません。
そうならないためにも必ず、テントを購入したらすぐ組み立てて状態を確認しておいて下さい。
まとめ
いろいろ書いてはみましたが、そんなに難しく考える必要はありません。
まずはご自分で「予算」と「サイズ」を測っておいて、いろんな店舗を見て回ってください。
そうすればおおよその「相場」が掴めてくるでしょう。
店舗巡りの際は店員さんによく話を聞き(初心者だと話すと大抵は親切に教えて頂けます)、しかしどんなに気に入ったものがあったとしても即決して買わないように注意しましょう。
また、いろいろ試してみたい方は、レンタルから入るのも有効です。
実際使ってみて自分なりに良かった点や気に入らなかったところを確認してからテント選びをした方が、より自分に合ったテントを探しやすくなりますよ。
ソロ用と言っても、テントは決して安い買い物ではありません。
慌てず慎重に決められることをおススメします。
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防犯対策などの紹介もしています。よろしければ参照してください。