熱中症に室内でもかかってしまう原因と症状や予防と対処法も紹介
近年は、屋外と同じくらい屋内で熱中症になるケースが増えてきています。
エアコンの効いた室内だからと油断せず、夏は熱中症対策をとるようにしましょう。
子供や高齢者だけではありません。
職場やお家でお父さんやお母さんが熱中症になる事もあります。
そんな室内の熱中症の原因や症状、対策などを紹介します。
=目次=
熱中症に室内でもかかってしまう原因とその症状
● ヒートアイランド現象により夜間でも温度が下がりにくい。
● 室内は風が通りにくいため、湿度が上がりやすい。
● ご高齢者やお子様は外気温に気付きにくく、また暑さを我慢しようとする傾向があるため。
● 室内にいる事で安心し、油断してこまめな水分補給を怠ってしまうため。
暑い日が続いた4~5日後に熱中症が多発する傾向があります。
これは、暑い日が続いた事によって身体に疲れが出てくるのが、だいたい4~5日後であるためと言われています。
なので、暑い日が続いた後日、気温が落ち着いた日でも油断はできません。
◆熱中症の主な症状とは?
室内で熱中症にかかるのはお年寄りだけではありません。
エアコンの効いた職場や学校でもかかる場合がありますので、以下の症状を感じたら十分注意して下さい。
- 異常なだるさ・吐き気
- 汗をかかない。
- 何となく熱っぽさを感じる。(発熱)
- フラフラする。(まっすぐ歩けない)
- 手足がしびれや、けいれんを起こす。
特に手足の痺れは、ひどくなると手足の末端部分がけいれんし、硬直したり、自分の意思とは関係なく勝手に内側に曲がってしまったりします。
また、室内は同じような環境になりやすく、一度は回復したものの一週間後に再発した例もあります。
この様な症状を感じたら、早めに対処しましょう。
室内で熱中症にかかった場合の対処法
家などに自分だけで他に人が居ない場合は、意識のあるうちに対応する事が大切です。
目まいやふらつきを感じた時点で対処しましょう。
まずは 人を呼びます。
近所の方に声を掛けられる場合は、それが一番良いです。
出来ない場合でも家族に電話したりして、異常事態を連絡して来てもらうようにしましょう。
とにかく意識のあるうちに、異常を他者へ伝えておく必要があります。
次に 涼しい場所に移動 します。
エアコンがあればエアコンの風が当たる場所や風通しの良い場所へ。
保冷剤やアイスノンなどで首筋・脇の下・股の部分の太い静脈が通って場所を冷やします。
そのまま安静にしていて落ち着いてくるようなら回復が見込まれますが、頭痛やめまいがひどくなったり、手足にしびれが出てくるようならすぐに救急車を呼びましょう。
大袈裟だから・・・恥ずかしいから・・・などと考えている暇はありません。
早い人なら症状が出てから30分後には意識不明に陥る事もあります。
室内に独りでいる場合は、とにかく早めに動いておく事があなたの命を守ることになるのです。
◆職場や学校で熱中症の人を見かけたら・・・
次に、自分ではなく、周りで熱中症の方を見かけた場合の対処法も紹介しておきます。
夏に座り込んでいたり、ふらついているような人を見かけたら、ためらわず声を掛けてあげて下さい。
まずは 意識があるかを確認 します。
軽く肩を叩いたり、「大丈夫ですか?」と声掛けしたりして反応を見ましょう。
意識がない場合は重度の熱中症が疑われますので、即座に救急車を呼んでください。
意識がある場合は、 涼しい木陰などに移動させて自分で水分を摂らせましょう。
自分で水分を摂らせるのは、しっかり意識がある事を確認するためです。
自分で水分が摂れない(飲めない)場合は無理して飲ませず、即座に救急車を呼びましょう。
意識がはっきりしているようなら、寝かせたまま身体の締め付け(ネクタイやベルト)を緩め、靴や靴下を脱がします。
首筋・脇の下・股の部分には太い静脈が通っていますので、氷や保冷剤、凍らせたペットボトルなどをタオルに巻いて冷やしてあげましょう。
そのまま安静にしていて症状が落ち着いてきたなら家に帰ってもらってもいいのですが、念の為、病院で状態を確認しておく事をおすすめします。
熱中症は軽度だと思っていても、急に重症化したり、再発する場合があります。
熱中症の症状が治まっていても、油断は禁物です。
病院へ行き、きちんと治っているのか確認しておくようにしましょう。
室内で熱中症にならないための予防法は?
● こまめに水分を摂る事。
のどの渇きと水分が必要な時にはズレが生じます。
のどの渇きをを感じていなくても、時間がきたら定期的に水分を摂る習慣をつけましょう。
● 適度な塩分補給。(塩あめや、かり梅など)
水分と同じくらい、塩分は大事です。
また、麦茶などに含まれるミネラルも身体には必要ですのであわせて摂るよう心掛けましょう。
● 室温(気温や湿度)を温度計や湿度計を使って管理する。
身体の感覚には個人差があります。
特に子供や高齢者やが熱中症に陥りやすいのは、この感覚が未成熟だったり衰えていたりするためです。
感覚に頼らず、室温何度以上はエアコンをつける等、決まりを作って管理するようにしましょう。
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また、体調を整えているのといないのとでは、同じ状況下においても熱中症になる確率はかなり違ってきます。
● まずは睡眠をしっかりとる事。
人は、身体の疲労を睡眠以外でとる事は出来ないとされています。
昨晩お酒を呑み過ぎたり、ストレスを溜めすぎていたりするのも良くありません。
● 三食きちんと食事をとる。
食事を抜く事は、身体のエネルギー補充を怠ることになり、身体の疲れを助長してしまいます。
できるだけ食事はちゃんと三食摂るよう心掛けて下さい。
室内でもかかる熱中症 まとめ
熱中症は、屋外・屋内に関係なくかかります。
特に近年は朝晩の気温も下がりにくく、早朝から深夜まで暑い時間が続き身体の疲労も増しています。
エアコンの効いた室内だと油断することなく、こまめな水分・塩分補給をして体調を整えるよう注意しましょう。
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