松茸の旬の時期と保存方法 冷凍で長期保存できる?注意点や食べ方は?
薫り松茸、味しめじ。
この言葉が示す通り、松茸の醍醐味といえばその 薫り です。
ですが、この「薫り」を保つのが難しいんですよね。
もちろん新鮮な採れたてを旬の時期にいただくのが何よりの御馳走なのですが、
お正月に土瓶蒸しなどを振舞いたい!
と言う場合もありますよね。
そんなお祝いの席に使いたい貴重な松茸の薫りを保ちつつ長期保存する方法を紹介します。
松茸の旬の時期と保存方法 家で長期保存できる?
秋の味覚、松茸。
やはり旬の時期である9~10月の採り立てが一番良い香りを放ち美味しいのですが、凍らせて長期保存する事も可能です。
● 松茸の保存手順 ●
まずは、松茸に付いた泥や汚れを刷毛などで優しく払い落としましょう。
それから雑菌の繁殖を防ぐために、軽く水洗いして細かい砂や埃を落とします。
あくまで軽く洗いましょう。
しっかり洗い過ぎると、泥と一緒に松茸の風味も落ちてしまいます。
それから石突を少し削り、キッチンペーパーで包み、隙間の無いようにアルミホイルで包みます。
※石突 ・・・ 松茸の下の硬い部分
石突部分はザックリ切るのではなく、鉛筆のように硬く食べられない部分だけを削りましょう。
きのこ類はラップで包んで保存するのが通常ですが、松茸の場合、それでは不十分。
松茸の命である薫りが抜けてしまいます。
おすすめは アルミホイルで包む こと。
アルミホイルに包むことで臭い移りを防ぐことが出来て、冷凍保存のキモとなる「急速冷凍」も出来るので一石二鳥です。
乾いたキッチンペーパー(ラップでも可)で包んでから、アルミホイルで隙間の無いよう1つずつ個々に包みましょう。
その後、ジッパー付き密閉袋に入れて空気を抜きながら密封します。
松茸などのキノコ類の保管は、なるべく低い温度で保存した方が良いので、数日~1週間程度の保存でしたら「冷蔵庫のチルド室」がおすすめです。
ですが冒頭でも言いました「お正月に松茸を振舞いたい!」と言う場合は、冷凍庫で凍らせてしまいましょう。
もちろん新鮮さは採り立てには及びませんが、それでも2~3ヶ月程度でしたら松茸の薫りを保つ事が出来ます。
旬の9月~10月に凍らせておけば、お正月に使用する事は十分に可能です。
冷凍した松茸の調理ときの注意点
冷凍した松茸の使い方ですが、解凍すると崩れてしまうので、凍ったまま調理しましょう。
また、松茸などのキノコ類は金物に触れるとその匂いが移ってしまい、命とも言える薫りを壊してしまいます。
なので、出来るだけ包丁は使わず手で裂いて調理しましょう。
冷凍したままでは裂けない場合は、避ける程度に冷蔵庫で半解凍してから裂きましょう。
冷凍した松茸の食べ方 どんな料理に向いてる?
基本、冷凍していても料理の種類は変わりません。
松茸ご飯、土瓶蒸し、茶わん蒸し、焼きマツタケ、天ぷら、お吸い物・・・お正月に使うならお雑煮に入れるのもおすすめです。
強いて言えば、焼くより「炊く」・「蒸す」調理法の方が、松茸の繊維が崩れにくいので風味をより保つ事が出来るでしょう。
とはいえ、焼きマツタケでも十分美味しくいただけます。(笑)
この場合は、網で直火せずアルミホイルに包んで焼くのがおすすめ。
(※キッチンペーパーやラップは、必ず外して下さいね。)
水分が逃げず、薫りも残ります。
しかし王道は、やはり松茸ご飯ですね。
なので、ご飯と別々に煮るのがおすすめです。
ご飯と同じ煮汁で別に煮るのですが、この時、沸騰させないように注意しましょう。
風味が飛んでしまいます。
松茸を煮ている鍋の縁に泡が出始めたら火を止め、炊き上がったご飯の上に乗せて少し蒸らします。
こうすると松茸の風味を逃がすことなく、薫り高い松茸ご飯に仕上がります。
まとめ
松茸は、保存方法にさえ注意すれば十分長期保存も可能です。
一番美味しいのは採れたてですが、短期間なら冷蔵保存。
長期間なら冷凍保存が出来ます。
保存のコツは、余分な水分をつけない事と霜が付かないようにする事。
美味しくいただくコツは、解凍せずに使う事と水気が抜けないように料理する事。
来年はぜひ、松茸を使った少し高級なお正月に挑戦してみてはいかがでしょうか。
秋の味覚は他にも
・サンマ ⇒「さんまのワタのレシピと栄養素 新鮮なさんまの選び方」
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