台風や豪雨で頭痛がひどくなる原因と対策 何科を受診する?
台風や雨の日など天気が悪くなると頭痛がひどくなる人は多いです。
何となく頭が重い、身体がだるいから始まり、激痛が走ったり、肩が凝ったり気分が悪くなる方も。
これらは通称『天気痛』と呼ばる偏頭痛の一種です。
この様な体調不良はどうして起こるのでしょうか?
また、病院に行く際は何科にかかるのが良いのかも紹介します。
台風や豪雨など悪天候で頭痛がひどくなる原因は?
天気が崩れると頭が痛くなったり重くなったり、ひどい時には吐き気に襲われることも。
このような症状では、
・急激な気圧の変化
・空気中の酸素濃度
・血管の収縮による筋肉の凝り
・自律神経の乱れ
が原因として考えられています。
まずは、台風や豪雨の際には気圧の低下による急激な気圧の変化が一因だと考えられます。
人の体内では、通常の外気圧に対応した圧力が血管内にかかっています。
これが台風などの低気圧の接近により急に気圧が下がり、体内の圧力とのバランスが崩れると血管の拡張が起こります。
脳内の血管が拡張されると神経が圧迫され、痛みを感じて頭痛が起こります。
また、台風などで気圧が急激に低下すると、空気中の酸素濃度が薄くなり、脳が軽い酸欠を起こすことも。
このような場合は、頭痛の他にめまいや吐き気を伴う場合があります。
雨風による湿度の影響も考えられます。
「雨が降ると古傷が痛む」というのと同じように、湿度や気圧の変化に身体が敏感に反応し、関節や筋肉にストレスを与えます。
そのため身体が重いように感じたり、実際に身体の動きが緩慢になったりします。
そのストレスが血管を収縮させ、肩こりや血のめぐりが悪化。
結果、肩こりによる頭痛が始まります。
さらに、気候の変化による気圧や湿度の変化をきっかけに身体にストレスや疲れがたまると、自律神経に変調をきたして頭痛を誘発する場合もあります。
これは内耳にある器官が気圧の変化を感じ取り、交感神経を刺激することで痛みに敏感になるためだと言われています。
以上が現在考えられる頭痛の原因ですが、これら悪天候による体調不良の原因はいまだ明確に特定されていません。
従って、治療法も確立されていないのが実情です。
では、治すことはできないのでしょうか?
確かに明確な治療法は確立されていませんが、皆さんの経験から様々な対処法は言われています。
ですがこれらは経験による対処ですので個人差があり、万人に有効な対処法でないことをあらかじめご了承ください。
天気が悪くなると起こる頭痛の対処法や解消法は?
天気のせいだと思い込んでいても検査で違う病気が見つかったという例もあります。
一概に頭痛といっても、違う病気が潜んでいる事もあるので、まずは病院で身体に異常がないかを確認するようにして下さい。
何科を受診するかは次の章で書いていますので、こちらではきちんと検査した上で異常が見つからなかった場合の対処法になります。
対処法
実際に頭痛を起こした場合は、出来るだけ安静にする事が一番です。
座っているのもきつい場合は、横になって目を閉じ頭痛が治まるのを待ちましょう。
お薬に頼るのを嫌がる方もいらっしゃいますが、この場合の痛みは我慢していても良い事はありません。
出来るだけ早いタイミングで鎮痛薬を服用し、薬の効果がでてくるのを安静にして待つようにしましょう。
また、根本的な解決にはなりませんが、外出中や仕事中などに頭痛がひどくなった場合は、耳たぶを引っ張って、そのまま肩を回すように2~3度耳たぶを回すと痛みが軽減される事があります。
これは内耳の器官を変化する気圧に慣らさせるためで、ダイバーの耳抜きのような感覚ですね。
片方ずつ、両耳行うようにしましょう。
※内耳についてはサイト内記事「台風で起こるめまいや吐き気の原因と対処法や解消法」にて説明しています。
深呼吸やあくびも効果があります。
軽度の酸欠状態の場合はとにかく脳に酸素を送ってあげるのが一番ですので、いつもより深い呼吸で沢山酸素を脳に取り込むよう意識して下さい。
解消法
マッサージや鍼灸によるコリの軽減で症状が軽くなる例があります。
これは、症状がでる以前から定期的に通うなどして身体を整える事で慢性的な肩こりを解消するのが目的です。
症状が出てから肩をもんでもらっても一時的に症状が軽くなるだけですので、定期的に通う必要が出てきます。
アロマやヨガなどでリラックスさせ、副交感神経を活性させる事で痛みを抑える方法もあります。
これは主に自律神経の乱れから頭痛を起こす方には効果があるようです。
お風呂は頭痛の種類によります。
気圧の低下により起こる頭痛の場合は、入浴する事で血圧が上がると頭痛がひどくなる場合がありますので、温めるより冷やした方が良い場合が多いです。
悪天候による頭痛は何科を受診する?
悪天候による頭痛の場合であっても、まずは病院で診てもらいましょう。
大袈裟な・・・と遠慮(?)される方も多いのですが、決して大袈裟ではありません。
最終的にマッサージや針灸に通う事になったとしても、まずは身体的に異常がないのかを確認しておく事はとても大事なことなのです。
頭痛の他に目がぐるぐる回るようなめまいや、耳鳴りを誘発する場合は耳鼻咽喉科で耳に異常がないかを確認してみましょう。
頭痛の他に吐き気や、フワフワとした浮遊感を伴う目まいを感じた場合は脳神経内科か内科で診てもらって下さい。
ただの頭痛だと思っていたら小さな血栓が原因だったケースもあります。
特に手足の痺れを感じるような場合は、必ず脳神経科を受診しましょう。
自律神経の乱れが原因である場合は神経内科を紹介される場合もあります。
どちらにしても身体的に異常がないことを確認してから、改めて対処法を試すようにして下さい。
まとめ
台風などの低気圧が近付くと体調を崩す方は意外と多くいらっしゃいます。
その中でも頭痛を起こされる方は多く、中には起き上がれないほどひどくなる方も。
人は無意識に外気に対応した身体の仕組みをしているので、気圧が変化するとやはり影響を受けてしまいます。
そんな場合は無理せず、早めに痛み止めのお薬を飲んで安静にしましょう。
また、天候が原因だとわかっていても、頭痛が度々起こる場合は一度病院で診てもらう事が大切です。
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