猛毒ヒアリを見つけたらどう対処する?刺された場合の対処法
2017年6月 外来種の猛毒アリ『ヒアリ(火蟻)』が日本国内で初めて発見されました。
神戸に保管されていた輸送コンテナ内でヒアリ(火蟻)の姿が見つかったそうです。
その時は死骸のみだったのですが、19日には仕掛けた罠によって生きたヒアリの侵入も確認されてしまいました。
この火アリの危険性と対処法、その影響などをまとめてみました。
ヒアリの追記記事を記載しました!
>>ヒアリに刺された時の注意点や好む場所 巣を見つけた場合の対処法
ヒアリ(火蟻)とはどんな蟻?
今回発見されたヒアリ(火蟻)は南米原産の雑食性の外来アリです。
体長は2.5㎜~6㎜程度で、全体的に赤茶色でお尻の先の方が少し黒っぽいです。
日本のアリに比べると、少し足も長いですか。
そして、ココが重要なのですが、
毒を持っていて攻撃性が高く、積極的に刺してくるので大変危険です。
このヒアリ、日本の時と同じように輸送コンテナの中に紛れて、北米や中国、フィリピンなど各国に侵入し、定着してきました。
これにより現地の生態系も大きく変化したものと思われます。
今回日本で生きたヒアリが発見された事により、環境省は定着されないよう警戒を強めています。
ヒアリを見つけたらどう対処すれば良い?
もしヒアリを見つけても絶対に触らないで下さい。
ヒアリは「地を這うスズメバチ」と言われるほど攻撃性が高く、触るとお尻にある毒針で刺してきます。
もし室内で見つけることがあったとしても 通常は日本の殺虫剤で退治することが出来ます。
退治してからでもいいので見つけたら下記環境省連絡先まで連絡して下さい。
とは言え蟻は小さいので、ヒアリか普通のアリかを見分けるのは一見では難しいかと思います。
なので、
●屋外で蟻を見かけても不用意に触らない。
●室内で見かけたらアリ用殺虫剤で殺してしまう。
(そして動かなくなってからじっくり確認してみる。)
など、普段の生活の中では通常のアリ対策と同じようにしていれば大丈夫だと思います。
また、ヒアリは南米の有毒アリということもあり、地面に穴を掘るのではなく、土を高く盛ってアリ塚の形の巣を作ります。
日本では滅多に見られない形の巣ですので、見れば気付かれる方も多いと思いますが、砂山と勘違いして不用意に手を入れたりしないよう気を付けて下さい。
特に子供さんの外遊びの際には、知らない砂山に触らないよう注意しておきましょう。
ちなみに外での殺虫剤使用は室内より効果が弱まりますので、ヒアリがいっぱいいる所での使用は避けた方がいいでしょう。
また、ヒアリの巣に殺虫剤をかけるのはおススメしません。
動きが活発になったり、狂暴化して危険になる場合があります。
日本の毒餌は有効のようですので、家の近くでヒアリの蟻塚を見つけたら設置してみるのもいいかもしれません。
ヒアリまたはヒアリの巣を見つけたらすぐ、下記まで連絡をして下さい。
【 環境省 連絡先 】
今まで侵入された国各地の状況をみても、この様な小さな外来種はいったん定着してしまうと根絶は困難となります。
また、外来種ですので繁殖力も強く、あっという間に日本の生態系に影響を及ぼし、一気に生息域が拡がる危険性もありますので、姿を見かけたらすぐ上記環境省(環境事務所)まで連絡をお願いします。
※こちらもご参考下さい。
★環境所発行によるヒアリの参考資料(PDF)
>>『ストップ・ザ・ヒアリ』
ヒアリに刺された場合の対処法
普段の生活では通常のアリ対策で十分だと思いますが、BBQなど屋外レジャーやハイキングなど山や川へお出掛けする場合はやはり警戒が必要です。
では、万が一ヒアリに刺されてしまった場合はどうしたらいいのでしょう。
くり返しますが、ヒアリを見つけても絶対に触らないようにして下さい!
刺されると火傷のような激しい痛みのあと、体質によってはアナフィラキシー・ショックを起こす事もあり、海外でも死者が出ているほど危険です。
※ 海外での死亡例は、7/18に環境省より根拠が無いとして訂正されましたので、こちらの記載も削除します。
万が一刺されてしまった場合は、刺された箇所に触らず、20~30分安静にして体調に変化がないか注意して下さい。
症状としては火傷のように熱いを感じるような激しい痛みが走り、数分から数十分で刺された所が腫れてきます。
さらに時間が経つと膿がでてくる事があります。
また、激しい蕁麻疹や呼吸困難などのアナフィラキシー症状がでた時のために、ご家族や知人の目のある場所で過ごすようにして下さい。
そして体調の変化を感じたら、すぐに病院へ駈け込んで下さい。
病院で処置されたら医師の指示に従い、家で安静にするよう心掛けましょう。
ヒアリ発見のまとめ
今回、日本でヒアリが発見された事によって国内の生態系への影響が懸念されています。
今はまだ近畿圏のみの警戒ですが、今後は急速に生息域が拡がる可能性があります。
ですが、危険とは言ってもヒアリには日本の殺虫剤が効きますし、ヒアリの巣には固形の毒餌が効果があるようです。
もしヒアリを見つけても身に危険を感じない場合は極力触らず、環境省へ連絡して下さい。
※環境省HPでも注意喚起されています。
『神戸港における緊急調査で確認されたヒアリについて』
増え続けるヒアリの追記記事を記載しました!
>>ヒアリに刺された時の注意点や好む場所 巣を見つけた場合の対処法