ヒアリに刺された時の注意点や好む場所 巣を見つけた場合の対処法
神戸で最初にヒアリ(火蟻)が発見されてから、名古屋、大阪、東京と各地で続々と見つかってます。
不安ですよね。
そんなヒアリに対する不安を少しでも払拭できたらと、刺された時の注意点やヒアリが好む場所、天敵の存在、アナフィラキシー・ショックの危険性など、以前書きましたヒアリ記事の追加情報を記載しました。
サイト内記事『猛毒ヒアリを見つけたらどう対処する?刺された場合の対処法』とあわせてお読み下さい。
=目次=
ヒアリに手足を刺された時の注意点
ヒアリが腕によじ登ってきた場合は、慌ててもう片方の手で払ったりしないでください。
払った方の手も刺されてしまう可能性があります。
被害を抑えるためにもヒアリを腕や足で見つけたら、ヒアリがいる手足を振って、振り落とすようにしてください。
水泳前の準備運動のように手足をフリフリする感じです。
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また、ヒアリは蜜蜂のように一度で毒針が抜けて残るということはありません。
ヒアリはお尻の毒針で何度も刺してきます。
1匹で、平均4~7回刺してくるそうです。
刺されると火傷のような痛みを感じ、上記画像のように中央部分が白く腫れあがります。
白い部分は膿です。
潰さないよう注意して、すぐに病院へ行ってください。
ヒアリが好む場所はどこ?
ヒアリは暖かい場所を好みます。
南米のアリですから当然ですね。
信号機やエアコンの室外機の辺りは注意して下さい。
また、公園の日当たりの良い砂場なども注意した方が良いでしょう。
庭先の日当たりの良い花壇なども注意です。
ヒアリは上記のように蟻塚を作ります。
高さにして10㎝~30㎝(最大級で50㎝)程度の砂山です。
なので、 誰が作ったかわからないような砂山には不用意に手を入れないようにして下さい。
お子さんがいらっしゃるご家庭は、公園遊びなどには注意が必要です。
逆に寒い場所は苦手ですので、今後も積雪地域には定着しにくいでしょう。
定着するとすれば、おそらく関東~沖縄の地域だと言われています。
ヒアリのアナフィラキシー・ショックの危険性は?
私が見たテレビに出られていた専門家の方は、研究中に60回以上ヒアリに刺されているそうです。
そのうちアナフィラキシー・ショックを起こしたのは一度だけだそうです。
手足の震え、動悸、視界の不明瞭など中~重度のアナフィラキシー症状が30分ほど続いたそうです。
これは個人差もありますが、スズメバチのアナフィラキシー・ショックより重症化する可能性は低いそうです。
もちろん死亡例もあるので注意は必要ですが、あまり気にしすぎる必要はありません。
※ 海外での死亡例は、7/18に環境省より根拠が無いとして訂正されましたので、こちらの記載も削除します。
ちなみに、この専門家の方は病院に行かなかったそうですが、素人判断は危険です。
あなたや周囲の方が刺されたら、ちゃんと病院に行ってヒアリに刺されたと訴えて適切な処置を受けてください。
素人は大袈裟なくらいがちょうどいいんです。
ヒアリに天敵はいる?
原産国の南米では、ヒアリの被害は少ないと言われています。
他の国よりはるかに数が多いはずですが、何故なのでしょう。
その原因としては次の事が考えられます。
● ヒアリの天敵がいる。
ゾンビバエというハエがヒアリに寄生する天敵だと言われていますが、残念ながら(?)日本ではまだ見つかっていません。
● ひとつの巣に女王アリが多くいるため派閥争いがあり増えにくい。
ヒアリは一つの巣に多くの女王アリが共存します。
そのため巣内で派閥争いがあり、数が増えにくいと言われています。
しかし原産国では仲が悪いのですが、他の国に出ると何故か仲良くなり爆発的に増える傾向があるようです。
● 南米には他に強い蟻がいくらでもいる。
南米ではヒアリは強い方ではないようです。
南米・・・オソロシイ・・・。
この例から、もしかしたら国内の固有種のアリがヒアリを駆逐してくれる可能性が考えられます。
ただ、そのためには日本の固有種アリの数を減らさない事が必要となります。
そのため、ヒアリを屋外で見つけても不用意に殺したりせず、環境省へ連絡するよう推奨されています。
これは不用意なヒアリの駆逐とともに、安全な国内のアリを減らさない必要があるためです。
(もちろん屋内や庭先で見つけた場合は殺虫などの対策は必要です。)
今後ヒアリの巣を発見したらどう対処する?
環境省では発見したらすぐ連絡をするよう喚起しています。
しかしヒアリは小さいので、やはり素人に判断は難しいようです。
なので、怪しいアリを見つけたら写真を撮って、環境省へ連絡。
メールか何かで写真を添付して詳しい住所と一緒に送るようにしましょう。
【環境省連絡先はコチラ】
>>環境省地方環境事務所URL一覧
また、
◎ 熱湯をかける
◎ 殺虫剤をまく
◎ 毒餌を置く
ヒアリには上記の対象が有効だとされていますが・・・
有効な殺虫剤は?
通常の蟻用殺虫剤でも十分ですが、アルゼンチン蟻用など、外来アリ用の物の方が効果が高いと言われています。
しかし、熱湯や殺虫剤は、ヒアリに使うと逃げ出して生息域が拡がる可能性があるので巣を囲って逃げられない状態にしてから、毒餌でジワジワ殺していくのがいいかと思います。
・・・実践向きではないですが。
ゴム手袋は有効なようですが、小さい蟻なのでゴムなどで開口部を縛っても入り込んできます。
もしゴム手袋を使用する事態になった時は、 長袖の上からゴム手袋をはめ、開口部を縛ってから、さらにテープなどで隙間なく張り付けるようにしてください。
ヒアリ追加情報 まとめ
手足にヒアリを見つけても、もう片方の手で払ったりしないで下さい。
ヒアリは暖かい場所を好みます。
ベランダの室外機などには注意が必要です。
また、怪しい砂山には手を出さないで、もし巣を見つけてもヒアリを刺激しないよう注意して下さい。
どうしても退治が必要になったら、ゴム手袋や長袖長ズボン、長靴やゴーグル等を隙間が出来ないように着用して肌の露出を避けましょう。
現在、環境省の方々が必死にヒアリの定着を阻止しようと頑張っています。
専門家の方もあまり気に病む必要はありませんとおっしゃっていましたので、室内や庭先で見つけない限りは発見しても触らず、写真を撮ってから、すぐに環境省へ連絡するようにして下さい。
ヒアリ発見サイト内記事
>>猛毒ヒアリを見つけたらどう対処する?刺された場合の対処法